近年自宅でも気軽に行えることから、年々ヨガ人口は右肩上がりにあります。
ヨガの人口が増えることは、ヨガ事業に携わる者としては嬉しい反面、ヨガ本来の効果を知らないまま取り組んでいる方もいらっしゃり、ヨガが合わずに辞めてしまうというパターンもあるので、勿体ないと思う気持ちもあります。
2023年現在、ヨガが誕生してから長い年月が経ち、様々な流派のヨガが生まれ、各ヨガスタジオで受けられるヨガもそれぞれに特色があります。
しかし、元を辿ればどれも同じヨガから派生しており、本来の効果は同じです。
本記事では、そんな「ヨガ本来の効果」について解説していきたいと思います。
どんなヨガを行えばいいのかな、あのスタジオで行われてるヨガはどんなヨガなんだろう、と思っているような方の参考になれば幸いです。
Contents
ヨガ本来の効果を知るには、ヨガの歴史を知ろう
そもそもヨガとは一体何なのでしょうか。どこで誰が始めて、誰が広めて、どう日本に広がってきたのでしょうか。
実のところ、はっきりとしたヨガの起源は未だに分かっていません。
しかし、紀元前の古代書に「ヨガ」という単語が明記されているのもあり、ヨガの起源は、紀元前にまで遡るとも言われています。
気が遠くなるほどの長い歴史の上に、私たちが普段行うヨガは成り立っているのです。
1900年頃までは、ヨガというのはインドの一部の修行者の間で行われているものであり、世界的にも日本国内においても、ヨガを行っている人はほとんどいませんでした。
日本では1920年頃から「日本ヨガの父」とも呼ばれる沖正弘さんをはじめ、様々なヨガ界の著名人がヨガを日本に伝えていました。
そんな中、1970年代米国の若者の一部の間でヨガが流行し始め、そこから一気にヨガが世界中に広まる事になります。
それまでの瞑想が主体のヨガとは違い、エクササイズ的な側面を打ち出し、世界中の若者カルチャーの中に一気にヨガが浸透していくことになります。
そして2000年代に入り、ハリウッドセレブや世界の著名人がヨガを取り入れ始めた事により、ヨガは爆発的な人気を博していくことになります。
日本国内においては、1995年に起きた地下鉄サリン事件の影響から、一時期ヨガ人口は激減しておりました。
しかし2022年現在では、日本国内におけるヨガ人口は、「800万人~1000万人」とまで言われるほど人気の高いものになりました。
ヨガの効果を知るには、ヨガ流派とそれぞれの特徴を知ろう
ヨガの歴史についてざっくりと解説してきました。
ヨガの起源を辿れば紀元前にまでいくのですが、そこから数千年経った現在では、ヨガの流派はかなり細かく枝分かれしていて、無数にあります。
一言で「ヨガ」といっても、そのスタジオや、レッスンを担当するインストラクターによっては実感できる効果はまるで違います。
どのヨガ流派が自分にあっているかというのは、実際にそのヨガレッスンを受けないと分からない部分も多いです。
ただ、前提知識としてヨガの流派と、その特徴を覚えておくと、ヨガを行う選択肢は大幅に広がります。
以下では、現在多くのスタジオで行われているヨガの流派についていくつか紹介させていただきます。
ハタヨガ
現在存在する様々なヨガ流派の元祖としても捉えられ、ヨガの基本を網羅した流派です。
その人にとって無理のないポーズを無理なく行い、一つ一つの呼吸とポーズを丁寧に行います。
ヨガの歴史の中で築き上げられてきたものが廃れることなく、脈々と受け継がれてきた流派で、初心者から上級者まで幅広く実践しているヨガになります。
ハタヨガの効果
ハタヨガの特徴としては、ゆっくりと身体を動かし、一つ一つの呼吸を丁寧に行います。
身体全身を使うポーズが多く、普段使わない筋肉を使い、刺激することにより身体全体の柔軟性があがります。
無理のないポーズを行い、呼吸に集中することにより、「高いリラックス効果」を得ることができます。
また、全身を動かしポーズを取る事で、「バランス感覚を整えたり、柔軟性の向上」にもつながります。
アシュタンガヨガ
アシュタンガヨガは、一つ一つの決められたポーズを途切れることなく行い、エネルギッシュにポーズをとり続けるヨガになります。
1990年に米国で流行した「パワーヨガ」の元祖としても知られ、現在日本国内のみならず世界的に人気のヨガ流派です。
難易度の高いポーズも中にはあり、初心者の方がいきなり取り組むと、苦戦するかもしれません。
アシュタンガヨガの効果
エネルギッシュなポーズをとり続けることにより、多くのカロリーを消費するので、ダイエット効果が見込めます。
また、慣れてくるとヨガ本来の「リラックス効果」も得られます。
ヨガの初心者が他のレッスンでヨガに慣れてきた場合には、大変おすすめしたヨガの流派になります、
ヴィンヤサヨガ
アシュタンガヨガを元に生まれたヨガの流派です。
アシュタンガヨガ同様に運動量の多いヨガですが、自由度が高く決められてポーズを繰り返すわけではありません。
エネルギッシュである、アシュタンガヨガの要素はほとんどそのままに、ヴィンヤサヨガの独自性を取り入れたヨガになります。
決定的にアシュタンガヨガと違う点は、自由性が高いがゆえに難易度にばらつきがある点です。
初心者向けのレッスンもあれば、初心者ではかなり難しいレッスンもあって様々なので
ヴィンヤサヨガの効果
基本的な効果としてはアシュタンガヨガ同様に、高い運動量から「ダイエット効果」が見込めます。
また、他のヨガのと同様に「リラックス効果」も得られます。
レッスンを受ける際には、レッスンの難易度を確認しておくことをおすすめいたします。
ホットヨガ
現代ヨガの代表的なヨガです。
日本の寒さに耐えかねたインドのヨガ講師が、暖房を一番高く設定した状態でヨガを行ったところ、気持ちよくヨガを行えたことから始まったとも言われています。
ホットヨガの効果
35℃~40℃前後の室温の場所でヨガを行う事により、高い発汗効果があります。
デトックス効果や、汗をかくことによるリラックス効果があります。
効果の詳細に関しては「ホットヨガに期待できる7つの効果と効果を最大限に高める6つの方法」をご参照ください。
エアリアルヨガ
こちらも現代ヨガの代表的なヨガです。
空中から垂らした、シルクの布に身体を預け、ぶらさがって行うヨガ。
見た目が派手で、雑誌やテレビなどで一度は目にしたこともあるかと思います。
エアリアルヨガの効果
ハタヨガよりも運動量は少なく、空中に吊るされ瞑想することにより、高い「リラックス効果」が見込めます。
また、エアリアルヨガの中でも、さかさまに吊られるポーズは、骨盤や内臓の位置を調整し矯正する効果も見込めます。
ヨガ本来の効果は「リラックス効果」
ここまで様々なヨガの流派を紹介してきました。
ヨガの本来の効果はなんでしょうか?
どのヨガにも様々な特徴があり、どのヨガを行うべきなのかはその人自身によって異なります。
ただ、どのヨガにも共通した効果があります。
ダイエット?
体を引き締めること?
確かにどちらもヨガの副次的な効果としてはあります。しかしヨガ本来の効果とは違います。
どのヨガにも共通している効果は
リラックス効果
にあります。
紀元前に生まれたヨガですが、その本来の効果は2022年になっても尚、ヨガの形は変わっても廃れることなく受け継がれています。
ヨガのレッスンを受けると、全てのレッスンで「呼吸」を指摘されると思います。それはどの流派でも変わらないと思います。
呼吸には、集中力を高めてリラックスさせる効果があります。
伝統的なヨガを行う「ハタヨガ」でも、現代ヨガの代表である「ホットヨガ」でも本来の効果は変わらないのです。
初心者にオススメなのは「ハタヨガ」
では、様々な流派があるヨガの中でも、ヨガ初心者の方はどのヨガを行えばいいのでしょうか。
これは「ハタヨガ」が大変オススメです。
ハタヨガにはヨガの基本から応用まで、多くの要素が詰まっています。
多くのヨガの元祖になっていることもあり、ハタヨガには本当に多くの基礎が詰まっています。
初心者の方でも取り組みやすいレッスンが非常に多く、ヨガに慣れてきた中級者以上の方でも満足できるレッスンがあります。
一つ一つのポーズを呼吸を丁寧に行い、無理のないポーズをとり続け、高いリラックス効果を得られるハタヨガを行う事により、ヨガの基本から応用を知る事ができます。
ハタヨガを行い、ヨガ自体に慣れてから他のヨガ流派を検討する、という流れがオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はヨガの本来の効果や、流派について紹介してきました。
初心者におすすめなのはハタヨガですが、自分に合ったヨガは実際に行ったみないと分からない部分も数多くあります。
気になったヨガがあれば、是非一度近くのヨガスタジオで体験レッスン等受けてみてくださいね!
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