ここ数年、爆発的に人気が上がり続けているのが「ピラティス」と呼ばれるエクササイズになります。
ピラティスという単語は聞いたことはあっても、実際ピラティスがどういうエクササイズか知らない!という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
テレビやネットのイメージから、なんとなく「ヨガ」のような印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨガとは全く違ったものです。
本記事では、関西で20年近くヨガスタジオを運営しているヴィオラトリコロールが、ピラティスについて、成り立ちやレッスン内容について解説させていただきます。
Contents
30回で体のすべてが変わるエクササイズ
ピラティスには、ある有名なキャッチフレーズがあります。
10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる
ピラティスの創設者である「ジョセフ・H・ピラティス」氏が、ピラティスについて語ったとされる有名なキャッチフレーズです。
(※実際にこの言葉を、ジョセフ・H・ピラティス氏が発したかどうかの真偽は不明です)
大げさな言葉だと思いましたか?
ピラティスを行った事がない人からすると、「数十回のエクササイズ程度で体すべてが変わるわけないだろう」と思うのは仕方ありません。
しかし、実際にピラティスに取り組んだ人の中には、数十回どころか数回のエクササイズで大きな効果を感じる人もいらっしゃいます。
この言葉が決して大げさな言葉ではない!ということです。
ピラティスはどんな事をするの?
現在、多くの種類のピラティスがエクササイズとして確立されていますが、ピラティスは大きく分けて2種類になります。
ここからは、現在の主流である「マットピラティス」と「マシンピラティス」について解説していきます。
マットピラティス
現在、日本国内において最も人口が多いのがマットピラティスです。
使う道具は基本的にマットのみで、初心者でも始めやすく、体にかかる負荷は自分の体重のみなので体への負担が少ないのが特徴です。
ただ、初心者からすると、取り組みやすい反面難しいと感じる部分もあります。
マットピラティス、マシンピラティスどちらにも共通して言えることですが、ピラティスは「体を正しく使う」という事が非常に重要です。
マットピラティスでは、当然レッスンを担当するピラティスインストラクターが補助を行ってくれますが、最初のうちは中々自分の体を思い通りに動かすことが難しいと感じるでしょう。
しかし、マットピラティスで自分の体を正しく使う事を覚えるとマシンピラティスでも活かすことができ、普段の生活での体の使い方も改善されます。
初心者の方に特におすすめしたいのが、このマットピラティスになります。
マシンピラティス
マシンピラティスは、マットピラティスと違い、専用のマシンを使いエクササイズを行います。
日本国内では、ピラティスというと一般的にマットピラティスを想像しがちですが、欧米ではマシンピラティスの方が主流のためマシンピラティスを想像される方が多いです。
体の使い方が上手くできない初心者の方でも、機械的な補助のおかげで、ある程度体に正しい負荷を与えることが可能です。
また、体にかかる負荷の強さもマシンの設定で変更できますので、自重だけでは物足りなくなった中級者以上の方にもおすすめです。
マシンピラティスのスタジオは、マットピラティスのスタジオほど多くありませんが、年々ピラティス人口が増えていることもあり、マシンピラティスのスタジオも増えつつあると言えます。
気になる方は、マシンピラティスを行えるスタジオを探してみても良いでしょう。
マットピラティスとマシンピラティスのどちらがおすすめ?
ピラティス初心者が悩まれるのが、マットピラティスとマシンピラティスのどちらを行えばいいのか、という事です。
これは、結論から言うと「どちらも行った方が良い」です。
どちらにも良いところがあり、マットにはマット、マシンにはマシンにしかない魅力があるからです。
ただし、現実的なところとして、マシンピラティスを行えるスタジオが近場にない場合もあるでしょう。
また、金銭的にきつい場合でもマットピラティスから始めることをおすすめします。
初心者でも取り組みやすく、マシンピラティスに比べると比較的安価に通えるためです。
自宅でも行えるピラティスに挑戦してみよう!
ここまでピラティスについて解説してきました。
ここからは、実際にレッスン中に行われるピラティスの中で、自宅でも行えるものをいくつか紹介していきます。
難しいものはないので是非挑戦し、ピラティスの雰囲気を感じてみてください。
サイド・ベンド(アンダー)
効果:ウエストシェイプ
①肩の真下に肘を置き、脚を伸ばして揃え、足首は折り曲げます。
※肘で床を押し、下側の肋骨を落とさないようにしっかりと引きあげておきましょう。
②一度息を吸い、吐きながらお尻を持ち上げてください。
※下側のウエストを縮める意識で、ふくらはぎも床から持ち上げましょう。
③吸いながら、ゆっくりお尻を降ろします。
※ドスン!と降ろさず最後までコントロールしながら行いましょう。
目安:①~③を片側8回繰り返しましょう。
④終わったら、横座りになり下側のウエストを伸ばしておきます。
必ず行いましょう。
A.リバース シットアップ
効果:ウエストシェイプ
①滑りやすいフローリングの上でつま先の下にタオルを敷きます。
肩の下に肘をつき、腕立てのポジションを取ります。
骨盤が落ちたり上がり過ぎないように肘で床をしっかりと押しましょう。
②息を吸って準備
吐きながらお尻を上に持ち上げ、タオルを真ん中へ引きよせます。
※腿のつけ根、股関節を折り曲げる意識で!
③吸いながらお尻をさげていき、元のポジションへ戻ります。
④繰り返し、お尻の上げ下げを行います。 お腹の奥底でタオルを引き寄せるイメージを持ちながら行いましょう。
バックプッシュアップ
効果:二の腕シェイプ
①脚を揃えて膝を曲げて座ります。腰が丸まらないように背筋を伸ばしましょう。指先をお尻のほうに向けます。
※手首がいたい人は指先を外に向けて行いましょう。
②肘が広がらないように肘を曲げます。※目線は膝に!
①②を10回ほど繰り返しましょう。
ピラティスとヨガのどちらを選べばいい?
ピラティスとヨガを同じスタジオで開催している所も多くあり、この2つを混同して考える方がいらっしゃいますが、実はこの2つは大きく違います。
ピラティスとヨガにはそれぞれ特徴があり、目的によって使い分けることができます。
例えば、ヨガは深い呼吸によって交感神経を刺激し、深いリラックス効果を得ることをメインとしたものですが、ピラティスはインナーマッスルを鍛えたり、骨盤や背骨を矯正することに適しています。
どちらのエクササイズも、レッスン内容によって運動量が違ったりはしますが、基本的なメインとする効果はどのレッスンでも同じものです。
以下、ピラティスとヨガのそれぞれの特徴を表にまとめているので、迷った場合は是非参考にしてみてください。
ピラティス・ヨガ特徴早見表
ピラティス | ヨガ | |
ダイエット効果 | ◎ | △~〇 |
リラックス効果 | △ | ◎ |
体の動き | 常に動く | ポーズをとって静止 |
フォーカス | 肉体面 | 精神面 |
目的 | 肉体を改善し健康になる | 精神面を改善し健康になる |
比べてみると、ピラティスはヨガに比べて「肉体面」にフォーカスしたエクササイズであることに比べ、ヨガは「精神面」にフォーカスしたエクササイズと言えます。
どちらが今の自分に必要なのかは、各々で判断し、体験レッスン等を受けてみても良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ピラティスについて、ヨガとの違いを含めてご紹介しました。
ピラティスは、これからどんどんと人口が増え続けることが予想されます。
そこには、コロナ禍で外出する機会が減り運動することが少なくなった結果、健康について取り組む人が増えてきたという背景もあるかもしれません。
是非この機会に、ピラティスを始めてみることで健康ライフを手に入れてみませんか?
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