今回はASUKA先生の「アーユルヴェーダWS~Detox chai tea time~」をレポート致します。
みなさんは、「アーユルヴェーダ」をご存知でしょうか?
RYT200の養成講座を受けられた方は、ドーシャチェックをしたり、アーユルヴェーダのお食事を頂いたり、マッサージをしてみたり…。そんなご記憶があるかもしれませんね。
今回のWSは、ASUKA先生のファンの方やアーユルヴェーダに関心のある方が参加されていましたので、「アーユルヴェーダとは?」の説明もユニークな内容となっていて、ヴィクリティチェックとスパイスの摂り方にフォーカスを当てた内容でした。
まずは、気持ちいい朝の空気をたっぷり頂きながらストレッチ♪
そして、ワークショップがスタートしました。
座学
- アーユルヴェーダとは
- 秋~冬に何が起こっている?
- スパイスとハーブの違い
- ラサとは
- 7つのスパイスの効能と使い方
実践
- ヴィクリティチェック
実食(^^♪
- 7つのスパイスティ(チャイティ)
Contents
私たちが小宇宙であると気づかせてくれた「アーユルヴェーダ」
※アーユルヴェーダはサンスクリット語のAyus(生命)とVeda(科学)を組み合わせた言葉です。
アーユルヴェーダでは、全ては5つの要素(Pancha Mahabhoota)から作られている、と考えられています。5要素は「地」「水」「火」「風」「空」です。ということは、宇宙も私たちヒトも、この5要素から作られていると言えそうです。
ASUKA先生の質問に応えながら、私たちにある5要素を紐解いていきます。
そして、同時に宇宙との関連も。
下のリストは、ASUKA先生がまとめられたものを転記したものです。
要素 | 宇宙の5要素 | 人間の5要素 |
Pruthbi | 固体密集しているもの | 骨・髪の毛・歯 |
Aapa | 液体・水 | リンパ液(血)・体液 |
Teja | 光・火 | 消化力 |
Vayu | 動き | 運動・まばたき・排泄 |
Aakasha | 空間 | 胃・ぼうこう・肺 |
秋~冬には小宇宙で何が起こっている?
さらに、季節に特化してアーユルヴェーダを紐解きます。
寒くなるとTeja(火)の要素が弱くなります。
上のリストでTejaをみて頂くと、私たちの消化力にあたります。消化力のことをアーユルヴェーダでは「アグニ」と言います。このアグニが弱まると、消化が十分に行われなくなる上に、昨今ではストレスの影響も加わり、VayuとAakashaの要素をもつヴァータが優勢になり、ヴァータが司る大腸が乾燥し、動きが悪くなります。結果、便秘の症状が起こります。
ちなみに夏はTejaが強まり、イライラも加わり、消化力はアップしますが、下痢になりやすくなるそうです。
スパイスとハーブの違い
植物の根から葉・花までをまとめてハーブと言います。スパイスは種の部分を指します。
ラサとは
スパイスのすごい力を知ったところで、ラサ(味)の話になります。
アーユルヴェーダでは一度の食事に6つの味を取り入れると、とても良いと言っています。6つの味とは甘味・酸味・塩味・辛味・苦味・渋味です。(生理学的な基本味と違いますね)
この6つの味は体調にも影響すると考えられており、下のようにまとめられていました。
5元素 | ヴァータ | ピッタ | カパ | |
甘味 | 地・水 | 鎮静 | 鎮静 | 憎悪 |
酸味 | 地・火 | 鎮静 | 憎悪 | 憎悪 |
塩味 | 水・火 | 鎮静 | 憎悪 | 憎悪 |
辛味 | 火・風 | 憎悪 | 憎悪 | 鎮静 |
苦味 | 風・空 | 憎悪 | 鎮静 | 鎮静 |
渋味 | 地・風 | 憎悪 | 鎮静 | 鎮静 |
さらに、キッチンファーマシーと考えるアーユルヴェーダでは、ヴィクリティに合わせて、食材を選ぶと良いと言っています。例えば、ヴァータなら、甘味・酸味・塩味は過剰となったドーシャを鎮静させ、辛味・苦味・渋味がドーシャを増加させます。ドーシャとは、過剰になると病気の原因になるものです。つまり、ヴァータの症状が出ているときは、鎮静させるラサを摂るようにするとよいわけです。
ヴィクリティをチェックしてみよう!
ヴィクリティとは、今の体調を指します。これに対して、プラクリティは私たちが元々もっている体質を指します。なので、今の体調を知るには、ヴィクリティをチェックしていく必要があります。
ということで、脈診!!
まずは、利き手が診察者、利き手でない方が受診者になります。どの指に、どんな風に脈が打たれるかを観察します。
私は薬指には全く脈を感じることなく、人差し指のヴァータと中指のピッタに脈を感じます。
どんな風に、という点は、比較しないと分からない!ということで、受講生同士で脈を診てみます。
おさらいすると
ヴァータ:人差し指。不規則・早い感じ。
ピッタ:中指。ピンピン跳ねる感じ。
カパ:薬指。ドンドンとゆっくり。
私のように複合型になる場合もあります。
私のパートナーはヴァータが優勢なヴァータピッタと思われました。
どうしても分からない!という方は、ヴァータ・カパが優勢と診るそうです。
7つのスパイスの効能と使い方
これからの季節、増加しそうなヴァータとカパにおススメのスパイスをご紹介くださいました。
カルダモン
効能)カフェインの解毒・牛乳の脂質緩和・精神安定
使い方)夜にHOTミルクに入れて頂くとGOOD
シナモン
効能)身体を温める・細胞活性化
使い方)野菜炒めに入ると、意外と行けるらしいです。食べるときはシナモンの木は捨ててください。
ターメリック
効能)血液浄化・肝によい・風邪・胃の不調・タンパク質の分解力アップ
使い方)魚に岩塩と一緒に振りかけてムニエルのように焼く
注意点)妊婦NG。摂りすぎ注意。
ブラックペッパー
効能)消化力アップ・呼吸によい
ロングペッパー
効能)肥満予防・消化力アップ・精力アップ・脳の活性・第一第二チャクラを活性。
ジンジャー
効能)身体を温める・アグニ活性
上の3つ(ブラックペッパー・ロングペッパー・ジンジャー)を1:1:1の割合で調合したものをトリカトゥと言い、風邪をひいたときにお湯に混ぜて飲むと効果抜群。その代わり、とっても辛いので、どうしても苦手な方は、ぬるめのお湯にトリカトゥを入れて、非加熱のハチミツと一緒に頂くと飲みやすくなるそうです。
カルダモン
小ネタ)ASUKA先生の大好きなスパイス。女王様に献上したスパイスだそうです。
効能)すべてのドーシャにおススメ。口内環境を整える。消化を助ける。
使い方)食後に、たっぷりの砂糖(白くないもの)と混ぜて頂く。
チャイティ実食
いよいよ、7つのスパイスを使ったティータイムです♪
ASUKA先生がひとりずつに丁寧にサーブしてくれました。
味は優しくてほのかに甘くて、弱ったアグニに働きかける感じ。
あっという間の2時間。
身体だけでなく、心もほっこりした時間となりました。
参加者の声
次回もお楽しみに♪