初めて受けるテンセグリティー・ヨガというもの。
【引っ張る力と戻ろうとする力、ふたつの相反する力が打ち消しあうことで、ちょうど良い釣り合いが取れて自己安定化する仕組み】
ヨガを理解しきっていない私にわかるのか、、、と不安でもあり、
フライヤーにあった文言で
「いつもの決まりきった動きを手放すことで、感覚器官を刺激しながら身体の可能性に働きかけていきます。」
「どこも頑張らない。どこもサボらない。効かせどころは作りません。「体の想像力」と「心の柔軟性」がタッグを組むと、連続した動作がとても楽になっていくのを体感します。」
この部分にすごく興味があり、私の目指している内容でもあると感じレポーター潜入させていただきました!!!
始まる前にアシスタントの方に、「ACO先生のテンセグリティー・ヨガは難しいかもしれないけど、やるとすごく気持ち良いし、どんどん魅力にはまっていきますよ!」
と言われ、「やっぱ難しい~か~~~どうしよう、、、しかもACO先生ちょと怖い方かも( ;∀;)、ヤバ~~~(T ^ T)」という気持ちでいたのですが、
始まって早々に、勝手な思い込みだったなと。ACO先生はとてもゆったりとしたオーラと暖かく柔らかい声で話をされる素敵な方です❤︎
私がレポートを書く時は、こんないいこと学んできました!是非伝えたい!!という思いから、どんなことを学んだ!という事をメインに書いていますが、今回はワークの詳細よりも、私を含めて参加者の受けた感想をメインに書かせていただくことにしました。
なぜなら、正直、フライヤーに載っている言葉が全てで、その言葉の意味を理解するWSであり、本当にレッスンを受けて自身で感じることが大事だと伝えたいからです。
さ!!WSのスタートです。
何やら、鼓動を感じるような、重低音のような不思議な曲がかすかにかかっており、ACO先生の醸し出す独特な空気感の中、初めに呼吸で身体の緊張をとり、感覚を研ぎ澄ます準備から。
テンセグリティー・ヨガとは、身体の想像力と心の柔軟性を大切にしている。
〜頭で考えず、感じること〜
⭐呼吸をする⭐︎
安楽座(あぐら)で両手のひらを上に向けて、両手に均等に物がのっている想像をする。実際には何も乗せず、想像と意識で均等な重力を感じようとすることで余計な「力み(りきみ)」がとれやすくなる。
テンセグリティー・ヨガの一番のキーワード《最小限の力で最大限の機能を出す》
今回初めて聞いた言葉がいくつかある中に『観の目(かんのめ)』という言葉が何度も出てきました。
=空間に対する身体の意識。余白を感じる。
この観の目は、宮本武蔵の五輪書に記載されている
【「観・見」二つの目があり、「観の目」を強く、「見の目」を弱く、遠い所を近いように見、近い所を遠いように見ることが・・・・・・】から来ている言葉で、
=空間に対する自身の位置や身体を意識すること。すなわち物事を俯瞰して状況全体をみること。
このことを様々なボディーワーク、ヨガのヴィンヤサを通して自身の潜在力を呼び起こしていきました。
縦、横、前、後の面を感じる。
顔面を感じれば後頭部が開き、手の甲を感じれば手のひらと5本の指がより適切な場所にくる
身体のつながりを感じ、3D=立体で身体を感じる。
補いあい、打ち消しあう「拮抗する力」でプラス、マイナス「ゼロ」を目指し、他人と比較せず、今自分のもってるものを最大限に出すことに意識する。
これがACO先生の伝えたいヨガ。
⭐シアターゲームでトレーニング⭐︎
輪になり、目に見えないバトンを隣や前の人に渡す集中力と反応力と空間把握能力を培う「ジップザップボーイングゲーム」を行いました。
何回か行っていくうちに参加者同士で空間を認識し、動きを感じ取れるようになり、気づけば皆さん緊張がとれ、和やかな雰囲気に!!
これは脳トレにもなるし、様々なグループワークに活かせますね!!
今回このWSを受けて、目から鱗の内容と、WS後に実践してすごくよかったことがこれです!!
【身体の前面は下から上へ意識し、背面は上から下に意識する!仙骨2番のちょっと手前に重心をおく!】
「私は、尾骨から背骨を積み重ねて背筋を立てて、首、頭をその上に乗せていく」などと説明していましたが、これではなかなか肩の力が抜けず、胸が突き出て腰が反っていたり、重心がうまく捉えられない人が多く、感覚をつかんでもらうのに時間がかかっていました、、、、、。
『背面は上から下に意識を下ろすと仙骨が立ちやすい!仙骨2番の少し前に起点を置き、お腹ではなく圧倒的に背中側を意識する!!』と言われて、肩の力みがスル~~~となくなっていくのを感じ、仙骨か!!!!と新たな発見をしました。骨盤の安定とはよく言っているものの、ここか!!と腑に落ちました。
そして、さらに意識をして地球の重力と自身の重力の一体化ができれば、もっともっと楽になる!!!
さっそく指導時にこのことを取り入れてみると、生徒さん達からこんな感想をもらいました。
「仙骨を意識したことなかったが、丹田と言われてもいまいちよくわからなかったが、具体的な場所からのイメージはし易く、肩の張り感がなく、背もたれに寄りかからなくても楽に姿勢よく座れています!!!デスクワークが嘘みたいに疲れにくいです!」
「立つだけでもしんどかったのに、この感覚を覚えると背中がすごく気持ちよくて楽に立てます!頭が軽い!」
⭐解剖学と運動機能力学⭐︎
伸展と屈曲と回旋がどこからどこで起こるのか。
腰椎は回旋させるべきか?どのくらい可動するのか?
動物と人間の身体の使い方の違いとは。
なぜ、動物は腰痛など起こさないのか!?
仙骨の微振動でバランスをとる。
身体の部位を陰陽の考えかたに基づいて動かすことで、より正しいアライメントで動きがとれる
無駄な力が抜け、頑張りすぎてもいないが、どこもサボっていない。
⭐井桁(いげた)を作る⭐︎
本来、テンセグリティーの考え方は、日本の古武術の井桁術からきている。
陰陽の考えに基づき、拮抗し合う力を利用しながら、中心のない均衡のとれた状態を作る。形をかえつつも持続していく力。
2人~4人まで人数を変えて手を組みあって脚を重ねて井桁状態を作り、ヨガのアーサナをとることで、常に空間に引っ張られている感覚と引っ張っている感覚を実感でき、
誰かが頑張って支えているわけではない、みんなで張力と引力を作り出し、打ち消しあい、均衡をとる。
テンセグリティーを理解する上で大事なボディーワークでした。
⭐ヴィンヤサを行う⭐︎
今回のWSはあくまでもヨガなので、ヨガのポーズ=アーサナを上記の事を学び意識しつつ何度も行いました。
最初は簡単な立位のチェアポーズから初めて、アーサナをいくつかつなげたもの=ヴィンヤサを行い、安定する感覚をどう意識していくのか。
<ポイント1>
2本の刀を両腰に差したイメージで、その刀先をフラつかせないように動きをつけていくこと。
身体を連動させ、同時多発てきな起動をする。
後半は、アーサナの数も増え動きのあるヴィンヤサを行いました。
やったことのないポーズがあり、かなり不安な気持ちでいたのですが、ゆるやかな包み込むようなACO先生のキューイングを聞いて動かしいくと、次第に身体が勝手に安定した状態で動かせている〜〜〜!!
何度か行う内にかなり気持ち良さを実感しています!!
<ポイント2>︎
手や脚を伸ばす時に円周を感じて、指先まで意識をし自分の身体の長さを感じる。
かならず陰陽の交互の動きになるよう考えられたヴィンヤサをすることで、よりしなやかに動けていく。
今まで流れていた静かな重低音から、心地よいふわっとなるような音楽に変わり、
丁寧にヴィンヤサを行う。
先ほどよりもより感覚が研ぎ澄まされていき、力が抜けていく。
「自分の身体で外の空間を描く!」
重心の安定と手足の伸びを感じ、今まで味わったことのない開放感と充実感が満ち満ちてくるヴィンヤサヨガに感動。
普段であれば難しく感じるアーサナがびっくりするくらい心地よく、動けるこの感覚はすごすぎる!!!!
今日、何度も行ったのに疲れていない身体の状態にも驚きます。
スタジオの空気感が最初よりも軽く感じ、自分のことに集中しやすい「ゼロ」の空間が生まれているのがまた心地よさをより助長させているように思います。
最後にアーサナをできるだけ止めないで続けて行う、より流れるヴィンヤサを体感。
「あ~~~~!!背筋が伸びて、腕が伸びて、脚が伸びて、関節、筋肉、全身が感じて動いている、これがテンセグリティー・ヨガなんだ!!」
言葉に置き換えると難しなとは感じつつも
単に、「本当に気持ちよかった〜〜〜」
これが素直な感想です。
そんな心地よさの中WSが終了しました。
WSをうけてみなさんの感想は?
*Aさん*
テンセグリティーを何かで見たことがあり、何だろう?って調べたことでヨガに紐づいていることを知った。
以前にぎっくり腰や右腕を痛めたことで少し運動をしたいなと思っており、午前の腰痛改善WSと気になっていたテンセグリティー・ヨガを受講しました。
ヨガは全くの初めてで、カタカナの名前、ポーズの動きがよくわからず「????」何となくついていく感じでしたが、陰陽のバランスを知り力を抜くということを何となく感じれて、
腕を出す、脚を出すなど身体の使い方を今までよりも上手にできそうな気がします!
*Bさん*
腰痛改善WSに興味があり、愛知から来ているので午後のテンセグリティー・ヨガも一緒に受けてみようと受講した。
普段はピラティスのインストラクターをしており、ヨガは全くの初めて。
ヨガとピラティスはポーズが違うため、動きを理解しようと考えてしまうと意識に集中できず難しくて午前の腰痛改善のWSでは「???」という感じでいたが、
午後のこのWSを受講して共通している内容もあり、段々と理解が深まり後半は動きに意識できる様になり、少し気持ち良いな~と感じれるまでになった。
この内容をどうピラティスに活かせばよいか悩んでもいるが、重心の置き方、肩の力の抜き方はレッスンで使えるので、知れてよかった。
直接ピラティスレッスンに使用しなくても知識としてもっていれば、生徒さんに小出しに伝えていくとかもできるかもしれない。
勉強になりました!!!
*Cさん*
ヨガの指導者をしており、友人にテンセグリティー・ヨガがいいよ!と教えてもらい興味があり受講した。
引っ張りあいっこ、押し合いっこというのがすごくバランスが取りやすく気持ちよく動けるな~と感動してTTを数年前に取得しています。
ACO先生のようにまだ上手に言えないが、身体の使い方を説明するのにイメージしやすくなった。身体に合わせて手脚をなぞって動かしていく感じ。
皆さん難しい~と言っているが、私は難しく考えずに気持ちよく動けたらよいのにな~と思います。( ^∀^)
*Dさん*
名古屋か来られた唯一の60歳の男性参加者さん。
運動不足を感じ、老後のためにも何かしようと3年前にホットヨガを始めた。
身体の調子もよくなり血圧も安定してきたから、もっとヨガを深めていきたいと思い早期退職して勉強を始めている。
現在RYT200を3分の2を取得して、去年テンセグリティー・ヨガのTTも取得しました。
ヨガに出会ったこともだが、ACO先生に出会いさらに人生がすごくよく変わったと感謝している。世界が広がり友人が増え、毎日がすごく楽しい!
自分みたいなおじさんでもやれば変わる!男性にももっとヨガをしてもらい日々会社での凝り固まった思考をほぐし、
定年退職後の健康ややりたいことへの意欲を出すきっかけとして自分の行動が少しでも後押しになればと男性にとっても敷居の高くないヨガへの参加活動を広げていきたい。
4月に名古屋にACO先生を呼んでWSを行います。
*Eさん*
現在ピラティス指導者であり、最近Fascia(筋膜)の勉強をしにいき、その中にテンセグリティーが出てきた。そこで今まで指導の中で悩んでいた点と点がようやく繋がりすごい!!!!と思った。また、子供達に伝えていく際にもすごく伝えやすいと実感!
アシスタントのmikalino先生の師匠と言っているACO先生がどんな方で、どんな指導するのかを知りたくて今回受講した。
ピラティスの前にヨガをしていたのでヨガは好きだが、ヴィンヤサは身体を痛めるってマイナスなイメージもあり、不安もあった。
でも、ACO先生のヴィンヤサは自分の思うままに自由に流れるように身体を動かせてすごく気持ちよかった!!言葉がすごい!!
この内容をピラティスに活かしつつも、今後はヨガの資格もとりより動きに繋げていけるようにしたい!と思っている。
まさにこれ!!て感じで、すごくよかったです。
こ*CHIHIRO*
私は、幼少期より劇団で演劇を学んだり、吹奏楽で打楽器を演奏しており、体で表現するのが好きで大学までその道にいました。
両親が気功をかじっていたこともあり、幼少時期は付き添って一緒にしていたこともありエネルギーを感じる・・的な事は感覚で何となくわかる子どもであり、周りに対して敏感でもあったために、クラスに馴染めない時期もあり、不登校になることもありました。
子ども心に何かみんなと違うの嫌だなーと思い、思春期頃になると『普通でいたい!』という思いからどんどんと五感で動くことが減り、
外見をより気にし始めて、腰を反って姿勢よくみせること=脚長効果もありかっこいい!とヒールもよく履いていたため、中高生の時は整体通いが必須でした。
大学は演技を専攻で学んでおり、常に身体を動かしていたのですが、大学3回生の時に腰に負担のある姿勢の継続からヘルニアになり、手術一歩手前までいき、辛い時期を過ごしました。
この経験から、身体の根本の使い方を教えてくれる場所を探し始め、卒業後はマッサージ師になりその後ヨガ・ピラティスのイントラの資格を取得して、総合的に身体を見れる人になり、指導者として生きたい!と勉強をしていましたが、当時は手技やポーズを覚えることに必死で、そして投資した分を取り返そう!とまだまだ自身の体で理解をしきらないまま稼ぐことに一生懸命になり、、、、、、
外見的なアライメントなどに気持ちが囚われるあまりあちこちに不調を感じながら続けている内に、何が良いかわからなくなっていき少し指導の現場を離れることになりました、、、
その後、妊娠、出産で大きなトラブルを経験し、産後にその不調がなんで起きたかを探求し始めつつレッスンを再開し、自分におきた不調の原因が何だったのかが過去を振り返り、様々な要因の積み重ねが関わっていたなと、病院の先生は教えてくれなかったことを自分で理解し色々と腑に落としていく。
この経験から、生徒さんのそれぞれの心身の不調と向き合い、その原因が何かを一緒に考えながらどう克服していくかをレッスンを通してお伝えしていますが、より的確に言葉で指導したい!とすごく考えていた矢先の今回のテンセグリティー・ヨガは本当に腑に落ちる内容でした。
「テンセグリティーとは、引っ張る力と戻ろうとする力、ふたつの相反する力が打ち消しあうことで、ちょうど良い釣り合いが取れて自己安定化する仕組みです。ふたつの力の打ち消し合いは、自分の内側だけではありません。 「自分」と「自分の外の世界」でも力の打ち消し合いは同様にありますーーー自分と他者、自分と社会、自分と空間、自分と自然。自分を取り巻く世界の気配を感じながら、変化に対応して持続可能にしていく修整力、全体を連動させてコーディネイトしていく調整力を学んでいきます。」
↑これを理解できると、ほんと苦手意識が拭えなかったヨガに対して、変な力み、痛みを感じず身体と空間を感じることに喜びを感じ伸び伸びと行え、「これだ!!!」と求めていた応えを得たような充実感に満ちました。
後日、レポートを書くにあたって気になっていたことをACO先生に伺いました。
当日スタジオで流れていた音楽が、不思議な心地よさと落ち着く感覚があったので意味があるのかを聞いてみました。
やはり!!!意味がありました。
『何となくの雰囲気で曲を選んではおらず、BPM(1分間に感じるビート数)は高すぎないものを選び、
「身体の想像力と心の柔軟性」を喚起する音楽のセレクトには重きをおき、プログラムを徹底的に作り込み、
セットリストしています。誰かがその人らしく誠実に自分を表現する、そのキッカケにテンセグがある、
もうそれだけで充分幸せですから』
との回答に、全てが繋がりました。
スタジオに入った時のACO先生を何だか怖いと思った感じは、始まる直前まで入念なプログラム確認ゆえにとても真剣だったからで、ワークが始まればそれが払拭されたのは、真髄があり弱さと強さを理解しヨガに取り組まれているから出てくる内からの寛大なオーラをお持ちだからなのかなと。
とてもACO先生自体が魅力的で、夢にまで出てくるほど私は魅了されました。
また、今後もWSなどに参加させてもらい、ACO先生のような多くの方を解放させて自由に動く喜びを伝えれる指導ができる学びを深めていきたいなと思います。
今回もとても長くなってしまったレポートを読んでくださりありがとうございました!!!