最近は、女性だけでなく男性に対しても人気の上がってきているヨガ。
しかし、ヨガを始めたばかりの大半の人が、
「あんな難しいポーズなんて無理!」
「あんな難しいポーズなんてできるわけない!」
と思って落ち込む事があります。
思ったように体が動かない…、息が続かない…、ポーズが綺麗じゃない…、周りや先生と比べると…
などなど、理由は様々です。
また、落ち込むだけならまだしも、最悪の場合はそこでヨガを辞めてしまう方もいらっしゃいます。
本来ヨガとは、自分の中で自分に集中するものであって、周りや先生と比べる必要は全くありません。
ヨガの目的は、決められたポーズの完成ではないのです。
大切なのは、ヨガを通してその人の精神やメンタルが向上し安定する事です。
とは言っても、やはり比べたりしてしまうという気持ちもありますよね。
本記事では、そんな方に向けて、ヨガができなくて落ち込む前に知ってほしい2つのポイントをまとめました。
是非参考になれば嬉しいです。
Contents
ヨガをする上で大切な2つのこと
ヨガのレッスンに行くと、ついポーズができるかできないかに気を取られがちです。
しかし、それよりも大切な事は「今の自分に集中する」こと。
まず、ヨガのポーズは「安定と快適さ」が重要とされます。
- ひとつのポーズをいつまでもキープしていられる
- 微笑みながらポーズができる
このような状態が安定と快適さを備えたポーズと言えます。
ヨガインストラクターのポーズが美しくみえるのは、この安定さと快適なポーズができているから。
「身体が硬いからポーズが上手くできない」というのは思い込みです。
ヨガのポーズには完成形がありますが、必ずしもそのポーズをしなければいけないという訳ではないので、頑張りすぎる必要はありません。
ポーズの完成形にこだわらない
ヨガのポーズは、人によって、また、体調によっても完成度が変化します。
必ずしも、インストラクターと同じポーズをしないといけないということではありません。
たとえば、ダウンドック(下を向いた犬のポーズ)では、初心者の方の多くはカカトが床に付きません。
頑張りすぎて無理にカカトを着けようとすると、今度は背骨が丸くなり、胸が閉じ、呼吸も辛くなってしまいます。
そんな時は、呼吸が楽にできるポーズを優先しましょう。
まずは背骨を伸ばし、そして、ヒザを曲げてカカトも天井高くあげる。
そうすることで、胸が開き呼吸も楽になります。
ヒザを曲げ、カカトを上げているこのダウンドックは、インストラクターが見せる完成形とはずいぶん違うかもしれません。
最初からインストラクターが見せる完成形にこだわるのではなく、今のあなたの体の状態を見て、今できる完成形を目指すことが大切です。
そして、練習を重ねるうちに、ポーズが深まり、いつの間にか背骨が伸びたまま、カカトが床につくようになるでしょう。
インストラクターと同じポーズができないと悩むのではなく、今あなたができる快適さと安定さが両立したヨガポーズを探り、まずはそこから深めていくのが、長続きするポイントです。
ヨガポーズは「手段」
ヨガとは「つながる」を意味するサンスクリット語のYuj(ユジュ)が語源とされ、自分の肉体と精神、自分と何かを繋げるためのものとされています。
ヨガポーズは、その「つながる」の土台となる肉体と心を、強く健康な状態にしてくれます。
筋肉・内臓・神経が整っていることで、はじめて安定したポーズが可能に。
そして、心身が健康であるということは、ヨガ以外の日常生活も明るくなります。
安定した心は、あなたを開放的にしてくれ、外での新しい出会いや、あなたの中にある新しい可能性を拡げてくれるでしょう。
もし、あなたの心身が不健康であれば、心はネガティブになり、乱れた状態になってしまいます。
「悔しい」「悲しい」「辛い」といった感情で乱された心では、自分自身さえコントロールすることが難しくなります。
今日、あなたが自分のためにヨガのポーズを練習する時間があるのなら、硬さや見た目の美しさにこだわらず、今の自分の安定と快適さを求めたポーズを行いましょう。
かっこ悪くても、完成形とは違っても気にする必要はありません。
大切なのは、あなたの心が安定し、ポーズが快適であることです。
そうすることで、そのポーズは、あなたに心身の安定、健康的な強さをもたらしてくれるでしょう。
ヨガポーズの練習ポイント
ヨガの練習をはじめたばかりの人が、体の硬さや、体が思うように動かないことに悩むのは自然なことです。
その時々に一喜一憂するのではなく、その時のあなたの状態を受け入れながら、練習を続けることが大切とお伝えしましたが、いざ実行するとなると難しいですよね。
そこで、正しい練習を続けて、心身のパフォーマンスをあげるための2つのポイントをお伝えします。
ステップを踏んで、安全に行おう
ヨガの練習は、無理をせず行うことが大切ですが、この”無理をせず”というのは非常に難しいことです。
決して自分を甘やかしすぎず、かつ自分を追い詰めすぎないポイントを見極めることが重要。
そのためには、まず安全を第一に練習することと、経験のある人から助言を受けることです。
ヨガインストラクターであれば、あなたと同じような「ポーズができない」という経験を乗り越えている人が多いはず。
また、それぞれのポーズには、易しい動きから始めて、徐々に動きを足していく軽減法というものが存在します。
インストラクターはあなたの今の状態に合わせて、正しく練習を積めるステップや方法を助言してくれるので、行き詰まった時は、インストラクターに質問してアドバイスをもらってみましょう。
無理をし過ぎていないかを自分で確認してみたい場合は、「体が硬くてもヨガはできる?体が硬い人のためのヨガポーズの練習方法を紹介!」もチェックしてみてください。
ポーズを助けてくれる道具たち
ヨガのポーズには、体を強くする、体側を伸ばす、胸を開くなどの目的があります。
練習を初めたばかりの頃は、その目的が十分に果たせないことも多いでしょう。
そんな時にあなたを助けてくれるのが、ヨガプロップス(補助道具)です。
よく使われるヨガプロップスは、ベルト・ブロック・ブランケットの3つです。
ヨガベルト
ストラップとも呼ばれ、身体の硬い初心者にはありがたいアイテムです。
手と足、手と手が届かない時に役に立ちます。
ストラップは、片手でも簡単に操作できる仕様になっているので、練習中の身体の様子を感じながら簡単に調整することができます。
- ヨガベルトの使用イメージ
ヨガブロック
プロップスの中でも、一番よく使われるのがヨガブロックです。
使い方はたくさんあり、ヨガブロックの上に座るも良し、手が床に付かない時にも使えます。
硬さや色も数多くありますので、お気に入りをみつけると、練習が楽しくなりますよ!
- ヨガブロックの使用イメージ
ヨガブランケット
ブランケットも使い道がたくさんありおすすめのアイテム。
マットと身体の間に挟んで使ったり、座位や瞑想時にお尻が痛くなるのを軽減してくれます。
高さを調節することで、姿勢を良くして呼吸もしやすくなる、余計な力みがとれ緊張が緩和されるなどの効果もあり。
ヨガスタジオでは、メキシカンブランケットや専用マットが用意されていることが多いですが、自宅で始める時は厚みのあるバスタオルなどで代用しても良いでしょう。
- ヨガブランケットの使用イメージ
心へのアプローチ
ヨガのポーズというと、肉体へのアプローチがイメージとして先行しますが、実は心へのアプローチもあります。
例えば、股関節から開く前屈するといった動きは、ヨガポーズでも多く存在しますが、日常の習慣や運動不足などにより股関節の動く範囲が狭くなってしまったり、硬くなっていることあります。
そのままいきなりポーズに入ろうとすると、痛みがでる可能性も。
無理やり行うと、怪我につながる可能性もあるので、「ちょっと物足りない」「なんだか格好悪い」と感じても、まずはポーズの軽減法から行うことに慣れていくことを心がけてください。健康になるためにヨガを練習しているのに、怪我をしてしまっては本末転倒ですよね。まず優先するべきは「心地良さ」と「安全性」です。
肉体へのアプローチを焦って行うのではなく、心へのアプローチをまずは意識してみましょう。
まとめ
ヨガができないと悩んでいる方に、「ヨガの完成形にこだわらない」「ヨガポーズはつながるための手段」であることをお伝えしました。
ヨガポーズの安定と快適さを見つけるための練習ポイントもご紹介しましたが、見た目が美しいポーズにこだわるのではなく、まずは安全にヨガポーズを練習し、あなたにとっての安定と快適なポーズを徐々に見つけてみてください。
繰り返し練習することで、肉体のパフォーマンスは向上します。人によりかかる時間は異なっても、全てのヨガポーズは、全ての人ができるようになります。
焦らずに、あなたのペースで心身を向上させていきましょう。