近年、ますます人口が増えている「ヨガ」と「ピラティス」
街中を少し歩けば、大手のヨガスタジオやピラティススタジオが目に入るようになり、一昔前とは比べ物にならないほど、ヨガとピラティスは世の中に浸透しています。
そんなヨガとピラティスについて、こんなことは思ったことはありませんか?
「ヨガとピラティスって似てる・・・」
「同じエクササイズなのかな・・・」
「・・・どっちの方が痩せるのかな?」
こう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ヨガとピラティスどちらも行える「ヨガヴィオラスタジオ」を運営するヴィオラトリコロールが、この2つのエクササイズを比較して、「どっちのエクササイズの方が痩せるか?」を解説していきます。
Contents
ヨガとピラティスの違いは?
どちらが痩せるかを解説する前に、ヨガとピラティスの違いについて軽く触れておきます。
まずヨガというのは、発祥は紀元前まで遡るとまで言われ、修行僧の瞑想や安座が起源と言われています。
何千年もの歴史の中で流派がかなり細かく分岐し、一言で「ヨガ」と言い表せないほど種類が多くなっております。
例えるなら料理だと「フランス料理」や「イタリア料理」、「和食」といった感じでしょうか。
流派によってまるで違うもので、そのどれもが独自の進化をし、それぞれ効果が変わってきます。
・発祥は紀元前(とされている)
・深いリラックス効果がある
・流派がかなり多い
次にピラティスですが、こちらはヨガと比較すると歴史は浅いです。
ピラティスは1881年頃に「ジョセフ・H・ピラティス」というドイツの元軍看護師が発案したエクササイズになります。
元は負傷した軍人のリハビリ目的に開発されたエクササイズであり、当初はベッドに寝たまま体に負担がかからないようにするエクササイズでした。
ピラティスの発祥から100年以上経った現在ではピラティスも進化し、体に負担をかけないようにするエクササイズとなりました。
しかし進化しても、元のピラティスの風潮は未だ残っており、老若男女どなたでも行えるエクササイズになります。
・1881年頃にジョセフ・H・ピラティスによってつくられた
・元は負傷兵のリハビリが目的だった
・現在は老若男女誰でも取り組めるエクササイズに進化した
消費カロリーで比較
痩せるためにはやはりカロリーを消化しなければいけません。
人間が運動するためには、大なり小なり体の中のエネルギーを消費し、それを動力源として行動します。
普段は食べたもののエネルギーを動力源としますが、足りない分は体に貯蓄している脂肪や糖質を分解して動力源とします。
ですので、より消費カロリーの大きな運動を行うことができればより大きなダイエット効果が見込めます。
では、ヨガとピラティスの消費カロリーはどれほどなのでしょうか。
以下でそれぞれのエクササイズを、1時間行った際の消費カロリーを解説していきます。
ヨガの消費カロリー
ヨガというのは先述した通り、現在では流派がかなり細かく分かれており、その流派によって消費カロリーは変わってきます。
数多くある中でも「パワーヨガ」は比較的消費カロリーが高く、ダイエット効果も高いのですが、パワーヨガはそもそもダイエット効果を目的に派生した背景もあります。
ですので、今回はヨガの中でも歴史が古く、最も伝統的なヨガである「ハタヨガ」をベースに解説していきます。
ハタヨガの消費カロリー
ハタヨガの消費カロリーは、体重55kgの成人女性が1時間行うと・・・
約144kcal
程になります。
(参考:ヨガのカロリー計算ツール)
144kcalというと、具のない小さめのおにぎり一つ程のカロリーになると思います。
ちなみに最も運動量の多い「パワーヨガ」ですと、体重55kgの成人女性が1時間行えば、約230kcal程の消費カロリーになります。
ピラティスの消費カロリー
ピラティスは2022年現在、日本国内では「マットピラティス」が最も人口が多く主流なエクササイズになります。
マシンを用いた「マシンピラティス」の方が運動の強度は比較的高く、消費カロリーも大きくなることが多いのですが、今回はマットピラティスの消費カロリーについて解説します。
マットピラティスの消費カロリー
ヨガと同じく、体重55kgの成人女性が1時間行うと想定した場合・・・
約170kcal
程になります。
(参考:ピラティスのカロリー計算ツール)
170kcalは、具のない平均的なおにぎり一つほどのカロリーです。
マシンを用いたピラティスですと、強度を上げた場合体重55kgの成人女性が1時間行えば、約300kcal程の消費カロリーになります。
結論:ダイエット効果にそれほど大きな差はない
ヨガとピラティスの消費カロリーについて紹介しました。
消費カロリー自体は若干ピラティスの方が上ですが、それほど大きな差があるわけではありません。
また、その時々のエクササイズの内容によってはヨガの方が消費カロリーが大きいという事も十分ありえます。
以上を踏まえると、ヨガもピラティスどちらもダイエット効果にそれほど優位な差があるとはいえません。
実はヨガもピラティスも本来の目的としては「リラックス効果」「姿勢改善」「ストレス解消」「運動不足解消」等であり、ダイエットを目的としたエクササイズではないため、消費カロリー自体は大きくないのです。
どっちもダイエットには向いていない?
ここまで解説してきた通り、ヨガとピラティスはそこまで消費カロリーは大きくありません。
では、消費カロリーがそこまで大きくないヨガとピラティスはダイエットに向いていないのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
消費カロリーが少ない=ダイエットに向いていないではありません。
逆に、消費カロリーが大きい=ダイエットに向いているでもありません。
消費カロリーの数字だけを見て、そのエクササイズがダイエットに向いてる向いてないと判断することはおすすめしません。
初心者がハードな運動を続けるのは難しい
例えば手軽に始められて、消費カロリーの多い運動としては「ランニング」があります。
体重55kgの成人女性がランニングで10km程走った場合、消費カロリーは約550kcal程にもなります。
消費カロリーの面では、確かに毎日ランニングをした方がダイエット効果は高いと言えます。
しかし一般的に考えて、これからダイエットをしようと思っている方が毎日10kmをランニングするのはかなり難しいです。
おそらく半分の距離の5kmであっても、毎日どころか定期的にすら続けるのは大半の人にとっては難しいはずです。
運動で消費するカロリーが大きくなればなるほど、それに比例して肉体にかかる負荷とストレスも大きくなっていきます。
日頃から運動している方であれば、毎日のランニングや消費カロリーの高い運動もそこまで難しくないのかもしれません。
しかし、普段運動しておらず体力に自信のない方にとっては、消費カロリーの高い運動を継続していくのは肉体的にかなり難しいと言えます。
そういった方は「ヨガ」や「ピラティス」等の、比較的運動量が少なく、どなたでも取り組めるエクササイズがダイエットに向いてると言えます。
自分に向いている方を選ぼう
ここまでヨガとピラティスのダイエット効果について、以下のように解説してきました。
・消費カロリーは比較的少なめ
・ヨガもピラティスも本来の目的はダイエットではない
・ただし、運動不足の方にはダイエットとして向いてる
どちらもダイエットを目的とした場合、同じような共通点があります。
では、日頃運動不足の方がヨガ、ピラティスのどちらかを始めようと思った場合どちらの方が良いのでしょうか。
ヨガもピラティスもそれぞれに特徴があります。
大切なのはその特徴を理解し、自分にあったエクササイズを選択することです。
以下では、それぞれのエクササイズに向いている人の特徴を解説していきます。
ダイエットするのにヨガが向いてる人の特徴
ダイエットの際にヨガが向いている人の特徴としては、ヨガ本来の効果を同時に得たい方が向いていると言えます。
ヨガの効果は様々なものがありますが、主な効果としては
・深いリラックス効果
・集中力向上
・体の柔軟性向上
このような事があります。
ダイエットというのは、大なり小なり体にも精神にもストレスがかかります。
ストレスがたまり過ぎると暴飲暴食に繋がったり、痩せにくい体質になったりします。
ヨガを行いリラックスすることで、ストレスを適度に解消しながらダイエットを続けていくことができます。
ですので「ダイエットでストレスが溜まりやすい方」に、特にヨガは向いていると言えます。
ダイエットするのにピラティスが向いてる人の特徴
ピラティスも同様に、ピラティス本来の効果を同時に得たい人が向いています。
ピラティスの効果としては、
・運動不足解消
・姿勢改善
・体の不調改善
このような事があります。
ピラティスには「30回で体のすべてが変わる」という、有名なキャッチフレーズがあるように、体の様々な部分を改善する効果があります。
痩せるという目的もそうですが、「体の関節が痛い」であったり「姿勢が悪くて悩んでいる」「最近体力が落ちて疲れやすい」といった場合、同時に改善が見込めるピラティスが向いていると言えます。
体験レッスンは必ず受けよう
ここまで読んで、
「ヨガを始めてみよう!」
「ピラティスを始めてみよう!」
と、思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いきなりヨガやピラティスを始めるのは少し待ってください。
ヨガを始めるにしろ、ピラティスを始めるにしろ、始める前に必ず近くのスタジオで体験レッスンを受講してみてください。
最近は動画サイト等でもレッスンの解説動画はありますが、スタジオで直に先生に指導してもらうことにより、体の使い方が細部まで理解できるようになってきます。
自宅で動画を見ながら行うのもいいのですが、初めは体験レッスン等で先生に指導してもらうようにしてください。
そして、直にそのエクササイズの雰囲気を味わって、自分が本当に向いているのかどうか判断してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はヨガとピラティスのダイエット効果について解説しました。
ヨガとピラティスは、大きな消費カロリーこそありませんが、消費カロリーが少ないからこそ「どなたでも取り組めるエクササイズである」とも言えます。
痩せたいからといって、いきなりハードな運動をしたりするのは怪我にも繋がりますし、何より継続するのが難しいです。
ヨガとピラティスは、即効性はありませんが継続しやすく、継続すれば徐々に確実に効果が出てきます。
是非お近くのスタジオでレッスンを行ってみてくださいね!