「個人でヨガ教室を開業したいけど集客ができるか不安」
「ヨガ教室を開業してみたものの、思うように集客ができていない」
ヨガの需要は高まっておりヨガ教室も増える中、このようにヨガ教室の集客でお困りのインストラクターは少なくありません。
この記事では、関西でインストラクターの養成を20年近く行っているヨガヴィオラトリコロールが、ヨガ教室の集客の考え方から具体的な集客方法まで解説いたします。
Contents
ヨガ教室の集客の考え方
あなたのことを知らない人にあなたのヨガ教室の生徒になってもらうまでの流れは以下のようになります。
- ヨガ教室の存在を知ってもらう
- 興味を持って選んでもらう
- 体験レッスンなどで足を運んでもらう
- 信頼してもらって、生徒になってもらう
ヨガ教室の集客では、この4つのポイントすべてが重要となります。
以下では、4つのポイントにおいて、しっかり集客できるようになる方法とコツをお伝えします。
【1】ヨガ教室を知ってもらうための集客方法6つ
- SNS(Instagram/Facebook/Twitter/YouTubeなど)
- ホームページ
- ブログ
- Googleマイビジネス(MEO)
- イベント出展や出張ヨガを行う
- チラシ
まず、開業してお客さんを呼びたい!と思ったら上の6つの中から始めてみましょう。
その他にもネット広告やSNS広告という方法もありますが、今回はヨガ教室の集客初心者向けということで割愛します。
SNS(Instagram/Facebook/Twitter/YouTubeなど)
SNSは無料で簡単に始められますが、運用にはコツが必要です。
また、SNSを見た人がすぐにお客さんになるわけではないことを理解した上で頻繁に投稿していきましょう。
SNSの集客では、「知ってもらうこと」を目標にして、「お客さんになってもらうこと」を求めすぎないのがコツです。
SNSはユーザーの日常に寄り添うものなので、宣伝ばかりしすぎていていると、煙たがられるリスクもあります。
自分だったら、どんな投稿をしている人に好感が持てて、フォローをしたいでしょうか?
プロのヨガインストラクターならでは、またあなたならではの特色を生かした投稿を心がけましょう。
Instagram投稿の例
この投稿の場合だと、自宅でも出来るエクササイズを用意し、インストラクターが教えています。
これを見た人は「自分のためになった!」という印象を持ちますし、その結果ファンになって、すぐではなくてもお客さんになってもらえる可能性があります。
SNSの特色を生かして投稿をしましょう
各種SNSには、それぞれの特色があるので、それを理解した上で上手に使いこなしましょう。
女性のユーザーが多い。ハッシュタグを使って、検索する。 綺麗な写真はもちろんのこと、最近では情報収集に使っている人も多い。 |
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友人経由で知ってもらえるかも。 地域に密着したビジネスで利用している人も多い。 |
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面白いコンテンツが拡散されることで認知度が高まる。 匿名でも使えるのでカジュアルに利用する人が多い。 |
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YouTube | 若年層を中心に、面白い動画や役立つ動画が注目を集めている。 ヨガや筋トレのレッスン動画を上げている人も多い。 |
上記は、各SNSの特徴の一例です。
色々な人のSNSを参考にしながら、自分が無理なく行える運用を行いましょう。
ホームページ(Webサイト)
無料で作れるものもあれば、制作会社に依頼する方法もあります。
サイトに来た人が欲しいと思うような内容をしっかりと盛り込みましょう。
ホームページやWebサイトは、検索経由であなたのヨガ教室を知るきっかけを作ります。
また、SNSなどであなたのことを知った人が、改めてヨガ教室の名前を検索して、申し込みをするのにも利用します。
Wix.comやJimdoなどという、素人でも無料で作れるホームページ制作ツールで作っても良いですし、本格的にホームページからの集客をするのであれば数十万~数百万でWeb制作会社に依頼する方法もあります。
無料で作るか、制作会社に依頼するかは、どれくらいの頻度でヨガレッスンをするかやどれくらいの利益を目標にするかで決めましょう。
また、ホームページを作る場合は、ホームページにたどり着いた人が手に入れたい思う内容をしっかりと盛り込むようにしましょう。
以下は、盛り込む内容の例です。
- コンセプト
- メニュー
- 料金体系
- 教室の場所
- インストラクターの顔写真・プロフィール
- 体験レッスンの予約の仕方
- お客様の声 など
自分で作ったり、考えたりするのが苦手だという人は、「ホームページの作り方セミナー」などを調べて参加してみてもいいかもしれません。
ブログ
ブログ自体は、無料で簡単に始められるものも多いです。
しかし、検索結果に表示させて集客をするためにはSEOを勉強する必要があります。
ホームページやWebサイトは、検索経由であなたのヨガ教室を知るきっかけを作ります。
ブログは、ヨガインストラクターならではの情報を発信していくことでその情報を知りたい人が検索から集まり、ヨガ教室の知名度を高めることが出来ます。
ブログ自体は、無料ブログもあって素人でも簡単に始められますが、ブログで集客をできるようになるには、SEO(検索結果で上位に表示させる技術)の勉強を本気でやっていく必要があります。
またSNSとセットで運用をすることで、ファンを獲得している人もいます。
文章を書くのが好きな人なら、本やセミナーなどで勉強しながらコツコツやっていくのもいいかもしれません。
Googleマイビジネス
登録は簡単に出来るので、必ずしておきましょう。
口コミやイベント情報などを頻繁にアップできると尚よいです。
Googleマイビジネスとは、 Google検索やGoogleマップ上に、スタジオ名・電話番号・住所・営業時間など、ビジネスの基本情報を掲載出来るツールです。
ヨガ教室の場合、地域を絞って探している人も多いので、Googleマップへの表示がされるように、しっかりと登録しておきましょう。
その他にも、以下のような使い方もできます。
- イメージ写真を表示
- 口コミ
- イベント情報などの投稿
- 簡単に無料のWebサイトの制作
口コミは、お客さんや体験レッスンに来た人に書いてもらう様にお願いしてもいいでしょう。
写真や口コミ、イベント情報が多ければ、表示回数も増える上、お客さんからも信頼できそうな教室だと思ってもらえるでしょう。
Googleは老若男女問わず、生活に根付いているツールなので是非活用してみましょう。
イベント出展や出張ヨガを行う
地域の人やヨガに興味がある人向けに、無料や低価格でレッスンを行って、顔と存在を知ってもらえる方法。
ヨガ教室をやっているからといって、その教室のみでヨガレッスンをする必要はありません。
- ヨガイベントへの出展
- 公園や駅前の広場でレッスン
- カフェで場所を借りてレッスン など
イベント出展や出張ヨガをすることで、あなたのヨガ教室を知ってもらえるチャンスにもなります。
ヨガ教室はどうしても閉鎖的な空間になるため、体験レッスンであってもハードルに感じる人もいます。
そんな人に向けて、よりオープンなレッスンを行うことで興味を持ってもらったり、認知してもらったりできます。
もしこのようなイベントや出張レッスンを出来る機会があれば、是非行ってみるとよいでしょう。
チラシ
地域の人たちに宣伝するのに効果的な方法です。
チラシのデザインや配布を自分でやれば、比較的低価格(5000円程度)からできます。
開業してすぐや、イベントをするときはチラシを活用しましょう。シンプルな方法ですが、地域の人たちに宣伝するのにとても効果的です。
チラシは、例えば1000部くらい刷るのであれば5000円程度で印刷できます。(カラーにするのか両面にするのかなどで料金は変わります。)
またデザインやポスティングを業者に依頼することもできますが、まだ開業したてで時間はあるけどお金がないという状況なら、是非自分で作って自分でポスティングしてみましょう。
チラシには、見た人が「このヨガ教室が気になるな」と思うような内容を考えて作り、「体験レッスンに行ってみたい!」と思った人がスムーズに申込みが出来るようにサイトのURLなどを載せておきましょう。
【2】興味を持って選んでもらうためのコンセプトづくり
上記では、宣伝方法についてご紹介しましたが、どんなに宣伝をしていても数あるヨガ教室の中に埋もれてしまっていては意味がありません。
そこで、他のヨガ教室と差を付けて選んでもらうためにコンセプトを作って、それを伝えていきましょう。
「あなたのヨガ教室はどんなヨガ教室?」と訊かれたときに、一言で「こんなヨガ教室です」と答えられるようになればベストです。
コンセプトの例
コンセプトの例として、以下のようなものがあります。
- 50歳以上のためのヨガ教室
- 男性専門のヨガ教室
- 働く人にやさしい駅徒歩1分のヨガ教室
- お家のような空間でリラックスできるヨガ教室
等があります。出来るだけわかりやすく、他のヨガ教室とコンセプトが被らない様にしましょう。
コンセプト作りというと難しそうですが、まず以下の2点を考えてみましょう。
- 来てほしいターゲット層は?
- 他のヨガ教室にはないこだわり、独自性は?
すぐに思い浮かばない人もいるかもしれませんが、コンセプトに沿ってヨガ教室を続けていく必要があるので焦って決めなくても大丈夫です。
たくさん考えても思いつかないかもしれないので、以下のことを調べてみるとよいかもしれません。
- 近隣にはどんな人が多い?(OL?学生?シニア?)
- 近隣のヨガ教室はどんな教室?(料金は?広さは?コンセプトは?)
- 自分がやりたいこと・得意なことは何?
- 今まで褒められたことはどんなことだった?
上記を考えた上で、自分のヨガ教室がどんな教室なのか一言でコンセプトを伝えられるようにまとめていきましょう。
どんな集客方法でもお客さんが手に入れたいと思う情報とコンセプトは伝わるように
先で紹介した様々な集客方法(SNS・ホームページ・ブログ・Googleマイビジネス(MEO)・チラシ)を実践するときは、お客さんが手に入れたいと思う情報とコンセプトは伝わるようにしましょう。
どんなにヨガスタジオの名前を知ってもらっても、情報が伝わりにくいと「行ってみよう」とは思わないからです。
チラシやSNS・サイトに載せるべき情報(一例)
- コンセプト
- インストラクターの顔写真
- インストラクターのプロフィール
- 教室の写真
- メニュー
- 料金体系
- 教室の場所
- 体験レッスンの予約の仕方
- お客様の声
- サイトURL・SNSのリンク など
初めてチラシやWebを見た人がパッと見て、「行きたい!」と思ったり、体験レッスンを申し込んだりできるような内容が分かりやすく盛り込めているかが重要です。
自分で作る場合は、客観的な視点が欠けてしまうので、友達や先輩などにサイトやチラシを見てもらって、分かりやすいかどうかをフィードバックしてもらうといいかもしれません。
【3】まずは来てもらるように体験レッスンをもうけましょう
あなたのヨガ教室を知った人が、気軽にレッスンに足を運べるよう、体験レッスンをもうけましょう。
通い続けるヨガ教室を決めるときは、体験レッスンに参加してみて、インストラクターや教室の雰囲気を見てから考えるという人が多いからです。
初めから通ってみたいと思って体験レッスンを受けに来る人もいれば、いろんなヨガ教室に体験レッスンを受けに行ってみてから通うヨガ教室を決める人もいるでしょう。
体験レッスンは、無料でも有料でも大丈夫ですが、料金にかかわらずクオリティの高いレッスンを行って、体験に来た人に「ここに通いたいな」と思ってもらえるようにしましょう。
【4】生徒がついてくるように信頼してもらう方法
最後に、あなたのヨガ教室を知って「いいな」と思い、体験レッスンに参加した人が、しっかりと生徒になるようにする方法です。
基本的なことですが、集客できていないヨガ教室や体験レッスンからお客さんになってもらいにくいインストラクターは基本的なことから1度見直してみるといいかもしれません。
しっかりコミュニケーションを取る
お客さんがヨガ教室に来てからレッスン中、そしてレッスンが終わってお帰りになるまで、しっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。
コミュニケーションを取ることで、お互いに人柄も分かりますし、お客さんがどんなことを求めているのかも把握しやすいです。
- ヨガの経験はあるのか?
- なぜヨガ教室に来たのか?
- 体の部分でどこか気になっていることはないか?
- レッスンを受けてみてどうだったか?など
レッスン後にお茶と小さなお菓子を用意して、軽く座談会をするというのも一つの手でしょう。
生徒中心のレッスンを行う
生徒とコミュニケーションを取ったら、インストラクターが一方的に教えるのではなく、生徒中心のレッスンにするように進めていきましょう。
最近では、YouTubeでも気軽にヨガレッスンの動画を見ることが出来るからこそ、ヨガ教室では生徒一人ひとりに合わせたレッスンを行うことが付加価値となります。
例えば、生徒が肩こりが気になっていると言っていた場合は、肩こりに効くポーズを中心にしたり、体が硬いと言っていた場合は無理をしないように声をかけたりするなどです。
そのようなレッスンを行うことで、「今後も自分のためになるヨガが習えそう」と信頼してもらえるようになるでしょう。
実際にヨガ教室で集客している個人のヨガインストラクターの実例
実際にヨガ教室を運営しているヨガインストラクターに成功例と、失敗談を聞いてみました。教室を始めてから気づくことも多くあります。今後教室のOPENを目指している方は、実際の成功例や失敗談を参考にしみてはいかがでしょうか。
【ETELA】
2013年にRYT200時間を取得後、関西のヨガスタジオで大活躍のaya先生にヨガスタジオ「ETELA」について伺ってみました。
Q1)スタジオを初めて「こんなことをしたらお客様が増えました!」というポイントはありますか?
お客様のニーズに合わせたレッスンを作りました!
スタジオの立地上、お仕事前にレッスンに来る方や、近くに住んでいるママさんたちのために、朝早くからの営業を始めました。
ヨガでは、アシュタンガのマイソール以外で、7:00からのヨガクラスってその頃は周りになかったので出勤前やお子様を学校に送った後に朝活しに来てくださる方が本当に多いです。
お客様のニーズを知るということも、集客に大変役立ちますね!スタジオの立地によって、クラスの時間や料金設定なども大きく変わります。ニーズを知るためにもアンケートを実施してみる。近くのスタジオなどの体験レッスンに行くなどして下調べをすることをオススメします。
Q2)ヨガスタジオを初めて失敗したことはありますか?
キャパを考えずに告知をしてしまった!
少人数制の小さなスタジオなのですが、始めたころは、予約システムなどもなく
ご予約を受けて断れず人がいっぱいになりすぎてやむを得ず帰られる方などがいらした時に失敗したな。と感じました。
初めから予約システムがある。という個人スタジオは少ないと思いますが、電話で予約をとる場合などは、しっかりと管理をしなくては、せっかく来ていただいたお客様に帰っていただかないといけなくなり、信頼を失うことになりかねませんね。時間や予約の管理は必須です!
●etelaホームページ
【Little Gem Yoga】
サラリーマンからヨガインストラクターに転職したShiho先生。
2015年にRYT200時間を取得後、沢山のスタジオでヨガ指導をしながら「Little Gem Yoga」スタジオをOPEN!
Q1)スタジオを初めて「こんなことをしたらお客様が増えました!」というポイントはありますか?
既存の生徒様を大切にしています。
新規のお客様も大切ですが、通い続けてくださっているお客様を大切にしています。ポーズを教えるだけではなく、クラスに来て下さることで生活の質が上がったり、視野が広がっていきます。つまり生活が変わるのです。
時にはレッスン後にスタジオでそのまま話をして、レッスンの感想を聞いたり、最近嬉しかったこと困ったことなどを聞きます。レッスン以外での一面を見ることができ、レッスン中にいつもと違った理由を知ることができ、次のクラスに活かすことができます。
そうすることで、お客様一人一人を理解しようとしています。
すぐに帰りたい方、少し余韻に浸かりたい方、人それぞれ。それぞれのペースにできるだけ合わせて心地よい時間を過ごしてもらいます。
既存の生徒様を大切にすると、必ず彼女たちはおすすめをしてくれます。その口コミのおかげで少しずつ継続してくださる方が増えていってます。
新規のお客様をどのように集客していくか?と同時に、継続していただけるお客様に提供することも考える必要がありますね!
スタジオをOPENさせる際、しっかりとコンセプトを決め、ヨガのクラス以外でお客様に提供できることを考え、それに必要な空間や時間設定をしっかりと考えるとスタジオのファンの方が増えるのかもしれませんね。
Q2)ヨガスタジオを初めて失敗したことはありますか?
沢山の失敗が勉強でした!建物のデザイン上、看板が外に置けないことだけが…
ヨガスタジオはマンションの一室ということもよくあります。契約前にしっかりと看板が出せるのか?自転車置き場や駐車場の利用についても、しっかり確認する必要があります。
ホームページを作る!インスタを始める!フライヤーを作る!など、お客様に知ってもらう事ばかり考えがちですが、いざお客様が足を運んでくださった時に迷わないかな?便利さは?などを考えることも大切です。
●Little Gem Yogaホームページ
まとめ
- ヨガ教室の存在を知ってもらう
- 興味を持って選んでもらう
- 体験レッスンなどで足を運んでもらう
- 信頼してもらって、生徒になってもらう
この4つのポイントにおける、ヨガ教室の集客方法をお伝えしました。
これをやったら簡単に集客が出来る!という万能な方法はありませんが、一つ一つ丁寧に試行錯誤しながら続けていくことで、あなたのヨガ教室で集客できるようになるでしょう。
是非、この記事を参考に、ヨガ教室の集客を頑張ってみてくださいね。