ストレスを感じることの多い現代社会でますます人気が高まっている「マインドフルネスヨガ」
瞑想とも密接な関係があるとされ、数多くあるヨガの種類の中でもストレス解消の効果が高いとされるヨガです。
この記事では、マインドフルネスヨガで得られる効果や意識すること、基本のポーズなどについて解説します。
初心者の方でも取り組めるヨガなので、早速おうちで行ってみてください。
Contents
マインドフルネスヨガ
まずはマインドフルネスヨガの概要や歴史について確認していきましょう。
マインドフルネスヨガとは
マインドフルネスヨガの「マインドフルネス」とは、「今に集中している状態」のことです。
現代社会を生きている私たちはネットやSNSの普及もあり、常にさまざまな情報に晒されています。
そういったこともあり、どうしても将来の心配事や変えられない過去のことについて思い悩んでしまう時間が増えているといわれています。
目の前のことに集中できなくなってしまったり、気持ちが落ち込んでしまったりするのを防ぐためにも「今」に集中する時間を意識的に作り出すことが必要です。
その状態を作り出す手法として有名なのが「瞑想」
瞑想と同様に「マインドフルネスヨガ」では、心が今に集中するマインドフルネスの状態をヨガを使って作り出そうとするものです。
人によっては、ただ座って行う瞑想よりも体を動かすことで感覚に意識を向けやすくなるという方もいて「動く瞑想」としても注目を集めています。
また、マインドフルネスヨガでは心身の観察をしていくために運動量は少なく、ゆったりとした動きがメインとなるのが特徴です。
初心者の方や高齢の方でも気軽に取り組めます。
マインドフルネスヨガの歴史
「マインドフルネスヨガ」をヨガの一種のスタイルとして誰がいつ作ったかといったことはわかっていませんが、マインドフルネスという言葉が注目を集めたのは現代になってからのことです。
瞑想は古くから行われているものですが、科学的にストレス軽減や生産性の向上などとの関連性が証明されたのは、1970年代になってからのこと。
そこからGoogleやAppleといったアメリカの有名な企業でも社員研修として取り入れられたことで一般の人にも広く知られるようになりました。
また、伝統的なヨガでは、座禅のポーズがメインで、姿勢や呼吸を整えることで瞑想状態に向かうことが重視されていました。
近年では、マインドフルネスとヨガの類似点が注目されるようになり、マインドフルネスとヨガを一緒に用いることで相乗効果が得られると考えられてきたという背景があります。
実際にアメリカでは2018年頃にマインドフルネスとともにマインドフルネスヨガが流行しました。
日本では、まだまだ他のヨガに比べると知名度は低いマインドフルネスヨガですが、少しずつ注目を集めているヨガのスタイルといえます。
マインドフルネスヨガの効果
マインドフルネスヨガで得られる効果として大きく以下の3つの効果が期待できます。
- 感情のコントロールがしやすくなる
- 脳が休まりリラックスする
- 集中力アップ
マインドフルネスヨガを通し自分の今の状態を客観的に観察でき、感情のコントロールができるようになります。
みなさんの中にも、理由はわからないけどソワソワしたり、モヤモヤしたりという経験がある人も多いのではないでしょうか。
日々考えることが多く、一つ一つを処理できないまま時間だけが進んでしまい、心が混乱している状態に陥ってしまっているかもしれません。
マインドフルネスヨガで一度自分だけに集中する時間をとることで、新たな気づきが得られ、自分が抱く感情にうまく対処できるようになるといわれています。
また、外界のたくさんの情報に常に晒されている状態の私たちの脳は常に働いている状態です。
意識的に外との繋がりを断つことで脳を休めることができ、心身のリラックスにつながります。
さらには、マインドフルネスヨガを通して「今」に集中していく感覚が掴めるようになると、日常生活での集中力アップにつながるともいわれています。
さらに、精神的な効果が大きく期待できるマインドフルネスヨガですが、呼吸や体の動きも意識していくため、柔軟性の向上や呼吸が整うなどといった身体的な効果も期待できるのが魅力です。
マインドフルネスヨガをやってみよう
マインドフルネスヨガの概要について確認したところで、取り組んでみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際にマインドフルネスヨガを行う際に意識したいことや、基本のポーズを紹介します。
マインドフルネスヨガで意識すること
マインドフルネスヨガでは、自分の心身の観察を細かく意識していくことで「今」に集中していきます。
現代のヨガでは、ポーズや動きの流れに意識を向けるものが多い傾向にあります。
マインドフルネスヨガは肉体的なものよりも、精神的な部分を重視するのが特徴。自分自身に集中していくために、まずは体の感覚を観察をする時間をとりましょう。
ポーズをとることで体のどこが伸びているのか、痛みや不快感を感じていないか、自分が気持ちよくポーズを取れるポジションはどこかなどを感じていきます。
集中できるようになってきたら徐々に感情にも意識を向けていきましょう。
ポーズ例
マインドフルネスヨガで行われる代表的なポーズを紹介します。
押し上げのポーズ
- 足を肩幅に開く
- 両手を組んで頭上にあげる
- 30秒ほどキープする
鼻呼吸を意識するとともに、体の伸びている部分を観察することがポイントです。
たいこ橋のポーズ
- 仰向けの姿勢をとる
- 足は腰幅に開き、膝をたてる
- 腰を浮かせ、30秒ほどキープする
腰を浮かせたときの手は、お尻の下で組んでも、手のひらを下にして床をおしていてもどちらでも構いません。
気持ちよく体が伸びているのを感じましょう。
前屈のポーズ
- 長座の姿勢で座る
- 上体を足の方向に倒す
- 30秒ほどキープする
腰の伸びを意識していくため、腰が曲がってしまうと感じる方は、膝を曲げて行ってみてください。
月のポーズ
- 両足を揃え、両手は体側に置いて立つ
- 両手を頭上にあげ、手のひらを合わせる
- 体を左側に倒し30秒ほどキープする
- 右側も同様に行う
体側が気持ちよく伸びていることを意識し、無理に傾けないことが重要です。
同時に肩の力を抜いて行うようにしましょう。
まとめ
今回は、マインドフルネスヨガについて解説しました。
現代を生きる私たちには、自分の心身を観察し、意識的に「今」という瞬間に集中することが必要です。
外界の刺激を断ち、脳を休めることでリラックスしていきましょう。
動きが少なく、簡単に取り組めるポーズが多いため、仕事や家事などの少しの隙間時間に習慣的に行うのもおすすめです。