今回は、女性のためのヨガ協会の代表であり、ヨガインストラクターとして『月経血コントロールヨガ』『体軸ヨガ』など女性のための様々なセルフケアを教えるほか、セラピストとしてもボディケアスクールの講師を務めたり、書籍の執筆や雑誌の監修も行うなど多方面で活躍されている仁平美香先生による『子宮美人ヨガ』のWS。
神戸での開催はこれが2度目。仁平先生のクラスを受けるのは初めてという方が多かったと思いますが、私も初めてお会いする先生でとてもワクワクしました。
女性は、生理や出産などによってゆらぎやすい身体をしており、それによる心身の不調や不快症状に悩まされた経験は誰にでもあるはず。そんな女性の強い味方になってくれそうなのが『子宮美人ヨガ』です。
仁平美香先生の第一印象は、すらりと伸びた背筋に無駄な力が入っていなさそうな軽やかな身体。熱が入ったような話し方ではなく、声の大きさやトーンも程よく落ち着いている。
すごく存在感のある人というわけではないのですが、その語り口や佇まいに彼女のヨガへの向き合い方や取り組みがとてもよく表れているとレッスンを受けながら感じました。
ということで、説明もほどほどに、先生の指示でまず、自分が一番楽に立てる姿勢で全員が立ってみました。
ポイントは、『一番綺麗に見える姿勢』をがんばってとるのではなく、自分が『一番楽にできる姿勢』というところ。綺麗に見せようとすると身体はどこか緊張するもの。
仁平先生曰く、つま先のほうに重心が寄って太ももの前側が緊張している人や、重心が外に流れて太ももやすねの外側が緊張しているいわゆるO脚の状態の人が多いとのこと。
脚を細くしたいと先生のもとにやってくる女性は多いそう。そんなときは、
とお伝えしています。
仁平先生の教えるヨガは、整体セラピストとしてのたくさんの施術経験や自身の練習経験から生み出されたもの。ここでは具体的な内容は書きませんが、注意を向ける場所、アライメントなどがほかのヨガとは違っている部分もあります。
無駄な力の入っていない効率のよい姿勢をとり、身体の緊張を取ることによって、呼吸が深まる。呼吸が深まると内臓の働きも良くなる、というのが子宮美人ヨガのベースになっています。
また、緊張させることと、力を入れることの違いについて、具体例とともに示してくださいました。
骨盤底を締めるということにしても、私たちは頑張りすぎて力みすぎてしまう場合が多いのだとか。そうすることによって、使いたい筋肉ではない筋肉を緊張させてしまう場合が多いそう。これはもう理屈というよりは、自分で体感して、身体に覚えさせていくしかない部分です。
先ほど述べたように、このヨガは、緩めることや力を抜くことがベースになっているということを理解したうえで、実技に入っていきます。
まず腹式呼吸、マッサージでしっかりと緩めます。マッサージでは、先生が普段されている頭部や顔のリンパマッサージを教えてくださいました。
続いて、下肢のリンパを流して脚を緩めるワーク、しなやかな背骨をつくるワーク、骨盤周りの緊張をほぐすワーク、骨盤底を引き上げるワーク、股関節に刺激を入れるワーク。内ももを意識して使うワーク。
どれも難しい内容ではなくゆっくりとした動きが多いけれど、確実にターゲットを定めたワークになっています。
日常生活におけるアドバイスのなかで先生が何度も言われていて印象的だったのは、
ということ。
自分に対する適度なゆるしと、日々の生活の中で少し意識を向けることの両方のバランスが大切。そして、過度の緊張を防ぐためにがんばりすぎないこと。
背骨や骨盤周りを緩めて女性らしいしなやかさを得ることは、見た目の良さにつながるだけではなく、健康にも直結しているということを改めて感じる時間でした。まずは骨の上で立つ意識を持つことから、私も実践してみたいと思います。
骨盤周りの血流が滞りがちなデスクワークの方、月経不順や生理痛が気になる方、不妊でお悩みの方、産後のケアを学びたい方、脚のラインを整えたい方に特に特におすすめの内容です。
仁平美香先生の関連サイト
オフィシャルブログ https://ameblo.jp/minoakamalulani/
女性のためのヨガ協会 https://yogawoman.jp/
株式会社 ホリスティックヘルスケア研究所 http://holiken.jp/