フランクリンメソッドって、聞いたことはありますか?
初めて聞く方も多いと思いますが、フランクリンメソッドは、いま世界中で広まっている、身体の動きを高めるためのメソッドです。
ピラティスや東洋医学、リンパマッサージの講座でヴィオラではお馴染みの一瀬智佳子先生の講座を覗いてきました。
この120分の講座では、前半は座学、後半は実技という内容になっています。
このメソッドは、バレエの振付けなどをやっていた生みの親であるエリック・フランクリン氏が、より良い身体の使い方を探求する中で生み出したものです。
身体の働きについてよく知り、こころと身体の関係性についても見ていきます。
まず、人を変えたり、決定したりする要素のうち、言葉・イメージ・習慣の3つについて紐解いてみます。
無意識のうちに発している『言葉』。
例えば、どんな口癖を持っているかで私たちは、良いほうにも悪いほうにも影響されます。
日々発する言葉によって、私たちは様々な思い込みを作り出しています。
『イメージ』が変わると体や呼吸が変わります。
例えば、排気ガスの中で呼吸をするイメージと空気の良い場所で呼吸をするイメージ。
どちらが深い呼吸ができそうでしょうか。イメージには私たちを変える力があります。
『習慣』とは、『言葉』と『イメージ』の繰り返しのこと。『言葉』や『イメージ』を変え、それを繰り返すことで身体が変わってくるというわけ。
今回は、自分の現状を知り、どうなりたいのかという具体的なゴールを設定し、ゴールへ向かう工夫をし、変化を感じる、という4つのステップから成る独自の考え方に基づいて、『膝』というパーツで変化を体験します。
その中で、最も興味深かったのが、イメージの力を使った『メンタルシュミレーションオブムーブメント』というもの。
動きをまず頭の中だけでイメージすることを繰り返し、そのあとにその動きを、実際に身体を使って行うことによって、動きがよりよいものになるというもの。
このことによって、脳が身体をイメージ通りに動かすよう指令が送りやすくなるそうです。
イチロー選手もイメトレを重要視していたそうですが、スポーツ選手だけでなく、ダンサーなどあらゆる分野の表現者やインストラクターなどボディーワーカーにも必要な分野といえそうです。
また、私たちの身体を動かしている骨には、それぞれのリズムがあるという『ボーンリズム』についても考えてみます。今回の講座のテーマである『膝』。
膝関節が、どこにあるのか、どんな役割を果たしているのか、模型や自分の身体を使って確かめます。膝の動きはどのようにして生まれているのかについても具体的な言葉を使って表現してみます。
後半は、テニスボールより少し大きなサイズのフランクリンボールを2個使用しながら、身体を動かしていきます。
まず、ボールを使ったストレッチで足裏、腸腰筋など身体をほぐします。
ペアで膝の動きをイメージし、その動きを言葉で表現しながら、膝を曲げ伸ばししていきます。
すると、イメージをする前より、イメージした後のほうが、膝の動きがスムーズになり、足が軽く感じられます。
膝は、『痛い』ものといったネガティブなイメージを持ちやすいパーツですが、ポジティブなイメージを脳に繰り返しインプットし、より良い動きを習慣化させていきます。
このように、言葉の力やイメージの重要性を知ることで、インストラクターの方にもクラスの中でどのような言葉遣いをし、どのような声掛けをすれば、生徒のイメージする力を引き出せるか考えるきっかけになったのではないでしょうか。
今回、フランクリンボールの日常的な使い方も教えていただきました。
そんなに重いものでも嵩張るものでもないので、先生は、移動中宇、新幹線の中でもお尻の下に挟んだりしているそう。
普段から持ち歩いて、想像力を広げていくと、自分だけの使い方も見つけられそうです。
最後に、受講生の声をお聞きしました
次回もお楽しみに♪