一瀬先生のシニアピラティスのワークショップに潜入してきました!!!
まず、シニアの方に指導をする際に理解しなければいけないのが、
『慣れ親しんだ習慣を手放すのは容易ではない!!!』ということです。
私たちは習慣で日常が成り立っており、ちょっとした時間の変更、台所の調理器具の場所が変わる、毎回行ってるレッスン流れが変わる、担当の先生が変わる、など、、、、変化を嫌います。
ましてや、長年その習慣で生活してきているならば、行動=身体の使いかたもパターン化している!!!これを変えるのは容易ではないですね、、、、、
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とろころで、寿命が延びている昨今ですが、平均寿命はいくつか知っていますか?
女性:87歳 男性:81歳。
これと同時に健康寿命という言葉もあり、女性:74歳 男性:72歳 となっています。
この健康寿命はどういう状態のことを言うのでしょうか?
『心身ともに自立している=健康上の問題で日常生活に制限なく生活できる期間』を言います。
平均寿命がどんどん延びていく中で、健康寿命はどうなのか?現在平均寿命と健康寿命の差は10歳前後ありますが、今後よりAI化が進み、世の中が便利に多様化することで、私たちの健康は他力になり自然治癒力が衰えていく=医療費、介護費の増加が懸念されており、世界的にも「運動」への意識改革が進んでいますが、日本は医療費3割負担があることで、医療費の自己負担が少なく自発的健康維持のための運動!という概念がまだまだ乏しいのが現状です。
その反面、海外は保険が高く、医療費の負担が非常に重くのしかかるため、健康に対する意識が非常に強く、食品添加物や農薬など人体への影響のあるものへの規制を強く取り締まられています。
その中で、ドイツでは小中大で運動指導に力を入れており、機能的なところにもしっかり目をむけて、幅広い年齢層の人が運動を自主的に行う文化ができているようです。
年齢と共に衰えてくると何が起きる?
- 肝臓・腎臓の機能低下
- ロコモティブシンドローム・・・「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障害
- サルコペニア・・・加齢に伴い通常の低下以上に筋力が低下してしまう状態
- フレイル・・・加齢により心身が老い衰えた状態
仕事、子育てをひと段落し時間のできた世代=60歳前後くらいからの方を対象としたシニア層には、上記の様な症状が起きやすくなる。
また、シニアの少し手前の50歳前後の更年期世代では、ホルモンの低下や特に女性は女性ホルモンの消失に伴い様々な心身に影響が起こります。
- 抑うつ・不安感・イライラ
- 疲労感・ほてり・倦怠感・不眠
- 性欲低下・頭痛・肩こり・腰痛
誰にでも訪ずれる更年期時期、症状が出るかは個人差があり、あまり気にならずにこの期間を過ごす方もいますが、心身の症状が重く仕事や家事ができない、具合が悪くて寝込んでしまうなど、日常生活に支障をきたしている場合を「更年期障害」といい、治療が必要になってくることもあります。
以上の現象は、自然の摂理であり、特別なことではないにしても、その時に起きる症状次第ではその後の人生を大きく左右しかねないかもしれません。
日常生活で大事にしたいこと!
運動よりも先に大事なことはまずは<食事>と<睡眠>の質です!!!
3大栄養素、炭水化物・タンパク質・脂肪 + ミネラル・ビタミン が身体を作るには必須です。これらの栄養素はお互い補い合いながら消化運動をしています。
そして、これらを吸収する際に、栄養ドリンクやサプリで済ませてしまうと、消化時に内臓が何を吸収したかきちんと判断できないために消化液を上手く出せない=唾液がでない!
噛むことは、顔の筋肉を動かし脳の活性にも繋がるため、大事なことです!!!
でも、脂質の取り方、糖分の取り方などは気をつけなければいけませんよ〜〜。
睡眠の質とは?
運動時と睡眠時に出るのが成長ホルモン!特に睡眠時に多く出ると言われており、短時間でもいかにしっかりと深い眠りにつけるかで、ホルモン分泌量が変わってきます。
この成長ホルモンは、骨格や筋肉を発達させたり、脂肪を分解したり、私たちの体を構成する組織維持に重要で、女性はとくに気になる肌のターンオーバーにも影響します!!
家事や育児、仕事に多忙な中で、なかなかしっかりと睡眠時間をとれない方もいると思いますが、一瀬先生も睡眠障害をお持ちの様で、短時間睡眠のようですが、とっても元気です。薬などに頼ってしまうと結局臓器に負担がかかり、体を弱らせてしまうことに、、、、
短時間でもしっかり寝れる環境作りをしてみるのも健康維持のポイントですね!!!
腰部のゆらしマッサージで、こんなに軽く!!!
沢山知識をつけたところで、最後に実践です!
今回は、フルスクワットでしゃがみ具合をまずは確認。そして、うつ伏せで脚を上げてみて高さや重さを確認。次に胸腰筋膜のリリースをすることで、腰部・臀部の筋肉がゆるみ、何もしてないときは、腰部と臀部の硬さからあまり上がらない、重い!と皆さん感じていたのに、あら不思議!!
軽くゆさゆさ、キューと腰をマッサージしたら、『お〜〜〜〜!!!すごい脚が軽い!めっちゃ上がる!!!』と絶賛の声があちこちで。
前屈などまえばかりストレッチなどしていても、歩行に大事な筋肉は伸展できていないことが多いのです。前進する時には、必ず後ろ側の筋肉の作用で前の筋肉が動きます。ならば、後ろの筋肉にも目を向けて、まずは弛緩をさせて臀筋部の筋肉をより使いやすくさせてあげる必要があるわけです。
再度フルスクワットでしゃがみ具合を確認!みるみるみなさん床にお尻がつくほど沈んでいってます。
フルスクワットが一番臀筋を鍛えれるのですよ〜〜〜!
他にも腹部マッサージなど、気持ち良い時間と体の変化による驚きの時間を皆さんたっぷりすごしておりました。
指導者として何ができるか?
長い老後をいかに自立して楽しく過ごせるか!
その1つに、運動があり、さらにスポーツセンターや地域の会館などで行われている様々なコミュニティーの場で交流をし、刺激しあえる仲間がいることで活気が出てきて人生が楽しくなります。
私たちは、そんなコミュニティーの場作りを提供することができます。
ワクワク・キラキラ・ドキドキすることで、共通ホルモンという、男性・女性どちらにも分泌されるホルモンが活性し、それが元気の源となり健康維持につながるのです!!!
シニアの方々、特に女性ホルモンが低下、消失した女性には、このホルモンの分泌は欠かせないですね。
まずは、動くことを習慣化するお手伝い!!
そして、それを定着させるためには、
- 簡単!
- すぐ結果が出る!
- 楽しい!
☆この3つが最大のポイントです☆
後期高齢社会に向けて、イントラの私たちは沢山知識をつけ、いかに生徒さんの心を動かしていくかが重要ですね。
今回のシニアピラティスWSでは、座学がとても多くボディーワークはすくなかったのですが、ボディーワークについては、養成コースでしっかり学べるようです。ぜひ、どんな内容が学べるのか、まずはWSに参加してみるのもありですし、養成でガッツリ学ぶのもありですね。とにかくこれからの時代には欠かせない分野だと思います。
〈参加者さんから感想を聞きました〉
<Aさん>
普段ヨガやピラティスのレッスンをっしているのですが、どちらかというと若い方が多く、若干名のシ
ニアの方が参加されているのだが、膝など痛い等悩みを抱えており、配慮しながらレッスンを勧めなけ
ればいけないのだが、できたらシニアの方だけに配慮した内容にして気を遣わせたくないので、クラス
全体にも役立つ指導法を学びたい!と思い受講しました。
今回のWSでは、ホルモンの話など若い方も知っておくべきことや生理学、今後迎える更年期、壮年期、
老年期に対してどう向き合っていけばよいか知れた。ただ、ボディーワークがあまりなかったので、シ
ニアピラティス養成コースでもっと深く学べたらと養成を検討します。
<Bさん>
午前のフランクリンメソッドWSから受けていたので、さらに身体の変化の効果がUPしました!
内臓と関節との繋がりにびっくり!!!
<Cさん>
自分のいずれくる年齢を重ねるごとにくる変化について学べ、心構えができた!
レッスンに活かしたい!!シニア世代を元気にしたいです!!!
<Dさん>
楽しく学べました〜〜。体って単純やな〜と思います。自分を褒め育てます!!!
<Eさん>
午前のフランクリンメソッドWSを受けていたので、本当に気持ち良い時間でした!!
是非シニアの養成コースも受講して、腎臓と肝臓の筋トレなども学びたいと思います!!!
寿命100年時代と言われている現代をどう、健康に生きていくか。
WSを受けてからこのレポートを書く間に実際に私もレッスンを何本もさせてもらい、さっそく腰部の
マッサージで下肢の上がり具合を感じるレッスンを取り入れたのですが、どのクラスも本当に面白いほど変化が
おこり、マジックショーをやったかの様に皆さん感動して喜んでいました!!!
また、先生の言っていた平均寿命と健康寿命についてとてもきになったので、さっそく全国健康寿命ランキング
を調べてみたところ、私の住んでいる奈良は41位ととても低かったのです。これは、ボディーケアトレーナーと
しては、放っておけない実態です!!!上位との差は2歳ちょっとの差ですが、これは平均なので、車が主流の
奈良生活では、足腰を鍛え、内臓を活性して、元気に過ごしていける街づくりに貢献せねばと感じました。