自宅でも気軽に取り組むことができ、心身を整えることができると人気のヨガ。
ヨガには、オンラインヨガやヨガスタジオのクラス、自分でYouTube動画をみながら練習をするなど、さまざまな楽しみ方があります。
しかしながら、クラス名や動画のタイトルにヨガの種類がいくつかあることについて気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、関西で20年近くヨガスクールを運営するヴィオラトリコロールが、代表的なヨガの種類を紹介し、それぞれの特徴や難易度、注意点について解説いたします。
ぜひ参考にして、自分にあったヨガを探してみてください。
Contents
ヨガについて
それでは、まず最初にヨガについておさらいをしてみましょう。
ヨガは、今から4,000〜5,000年前にインドで発祥したといわれています。
古典的なヨガは、瞑想などをメインとしており、現代のようにポーズを重視して行われてはいませんでした。
そして、現在行われているヨガには、先程の古くから行われてきた伝統的なヨガに加え、時代が移りゆく中で派生してできたものなど多くの種類があります。
それぞれに特徴があり、ご自身が求めている効果が期待できるヨガに取り組むことで、より効果的に心身を整えることができるでしょう。
それでは、代表的なヨガの種類とその特徴を解説いたします。
ヨガの代表的6種の特徴と難易度をご紹介
ここでは、代表的なヨガの種類を6つご紹介いたします。
ハタヨガ
ハタヨガは伝統的なヨガで、この後に紹介するアシュタンガヨガやアイアンガーヨガなどの基となるものです。
現代で行われる体を使ったヨガのほとんどは大きなくくりでハタヨガに分類されます。
サンスクリット語で、「ハ」は太陽や吸う息という意味。そして「タ」は月や吐く息という意味を持つことから、相反する2つのものを調和させるという目的をもちます。
ハタヨガは、ポーズを重視し、ゆっくりとした動きで行われるのが特徴です。
柔軟性や筋力強化の効果が期待でき、身体的な変化がみられやすいのも魅力。
また、呼吸も同時に重視するため、リラックス効果も大きく期待できます。
ハタヨガが行われるクラス名には、「ベーシックヨガ」や「リラックスヨガ」といったタイトルがつけられることが多くあり、初心者の方にもおすすめなヨガです。
アイアンガーヨガ
アイアンガーヨガは、B.K.Sアイアンガー氏が考案したヨガです。
アイアンガー氏は万人向けのヨガを提案しており、体が硬い人には柔軟性をつけ、体が柔らかい人には筋力をつける。そして体力のない人には基礎体力をつける。というように、ステップをおって進めていくことができます。
もともと万人に向けてつくられたものなので、運動量はありますが、体に負担がかからないのが特徴で、高齢の方や体力に自信がない方でも取り組めます。
正しいアライメントを重視し、一つ一つのポーズを細かく丁寧に行いながら、身体の方向性、バランスなどをしっかり観察していくのも特徴といえるでしょう。
そのため、ブロック、ベルトなどのプロップス(ヨガの道具)、椅子や壁などを多く使っていきます。
アイアンガーヨガの難易度は、初心者向けのものから上級者向けのものまで幅広くあり、病気や怪我から回復されたばかりの方や正しいポーズを学びたい方などには特におすすめです。
アシュタンガヨガ
アシュタンガヨガは、太陽礼拝、立位のポーズ、座位のポーズ、逆転のポーズ、フィニッシングまで、全てのポーズの順番が決まっており、一連のシークエンスで行っていきます。
呼吸と動きを連動させて流れるように体を動かすダイナミックでエネルギッシュなヨガでしょう。
アシュタンガヨガの特徴として、プライマリーシリーズ、セカンドシリーズ……等の6つのシリーズがあり、それぞれのポーズをマスターした後に次のシリーズの練習に進んでいくことがあげられます。
また、一番の特徴が、早朝(6時〜9時頃)に開かれるマイソール(自主練習)クラス。マイソールクラスでは自分のペースで練習を進め、講師が個別に指導をしてまわります。
つまり、ご自身のその日の体調やレベルに合わせてヨガを行っていきやすく、個別に指導をしていくので、初心者の方でも練習しやすいと言えるでしょう。
他には、アシュタンガヨガでは動きと呼吸を連動させていくため、集中力を高めてくれることがあげられます。
ポーズと連動させて行う呼吸法「ウジャイ呼吸(胸式呼吸)」や、各ポーズ毎に決まっている「ドリシティ(視線)」、体内エネルギーを体外に逃がさないようにする「バンダ(筋肉の締め付け法)」に意識を向けて行うことが大切です。
ある程度、ポーズに親しみがある方であれば、初心者の方でも参加可能です。
難易度の高いポーズが多く体力も必要とされるタイプのヨガですが、体を動かすのが好きな方や中級以上のヨガに挑戦してみたい方には特におすすめです。
ヴィンヤサヨガ
「ヴィンヤサ」とは、呼吸と動作を合わせて、途切れることなく流れるように ポーズを行うこと、1呼吸1動作のシークエンス(ポーズの組み合わせ)を指します。
ヨガでよく耳にする、「太陽礼拝」はヴィンヤサの代表的なシークエンスです。
流れに沿ってポーズをとりますが、同時に深い呼吸も意識するためリラックス効果も期待できます。
呼吸に合わせて動くため、集中力をしっかり高められるのが特徴です。
また、ダイナミックな動きも多く、血行促進や代謝アップ、コアの筋力アップにもつながり、ダイエット効果が期待できるとされています。
一連の流れを意識して行われるので、体を動かすのが好きな方やバレエやダンスの経験がある方にも人気があるヨガです。
陰ヨガ
1つのポーズを3〜5分ほど長い時間キープする動きの少ないヨガです。
体の深部や関節周辺にアプローチし可動域を広げていくので、体をほぐすのにピッタリです。
さらに、深い呼吸を行うことで副交感神経を働かせ、自律神経を整えます。
陰ヨガでは陰と陽の調和を重視するのも特徴です。
私たちの日常生活には陽の要素が多いので、陰ヨガで陰のエネルギーを取り入れ、リラックス状態へ導いていくことが目的。
難しいポーズが少ないため、初心者の方や高齢者の方におすすめです。
普段運動をしている方にとっても筋肉をストレッチしたりマッサージしたりと体のケアをしたい方はぜひ取り組んでみてください。
瞑想を深めたい方にもおすすめで、毎日のリセットとして夕方や夜に行うことが推奨されています。
シヴァナンダヨガ
シヴァナンダヨガは、ポーズや呼吸だけでなく、マントラを唱えたり、瞑想を重視したりするため、精神面にも大きくアプローチできるヨガです。
ポーズの順番が決まっており、太陽礼拝を行ったあとに12種類のポーズをとります。
ポーズとポーズの間にシャバーサナ(死体のポーズ)を行うのが特徴で、効果を深く認識する時間をとっていきます。
ヨガ哲学や食事法など生活の中で意識できる教えを授かることができるので、日常的にメンタルを整えたい方におすすめです。
難易度の高いポーズがあり敷居が高く感じられるかもしれませんが、初心者から上級者まで幅広く楽しめるヨガといえるでしょう。
まとめ
代表的なヨガの種類や特徴を紹介いたしました。
それぞれの特徴を把握することで、ヨガをより効果的に生活に取り入れられるでしょう。
しかしながら、ヨガには深い知識と技術が集約されています。
気になるヨガが見つかったら自宅で行うだけでなく、より深い知識や技術を身につけるために養成スクールの無料体験会に参加してみるのも良いでしょう!