ヨガと多くの共通点があり、ヨガの延長線上にあると考えられることの多いピラティス。
ピラティスはピラティス氏が病弱な身体を鍛えるために
ヨガ以外にもボクシング・体操などを独自に取り入れながら、
体を負傷している状態でもベッドの上で行う事ができるように考案された新しいエクササイズスタイルです。
ピラティスは、はじめは戦争で負傷した兵士達のために考え出されたリハビリテーションでした。
ピラティス氏が、ドイツからアメリカに渡り、そこでダンサーや俳優の間で話題となり、
スポーツ選手やセレブなどもスタジオに通うようになり、人気を確立する事になりました。
ケイコとマナブの「おケイコランキング」や「今後やってみたい習い事」のアンケート結果でも
過去10数年英会話が1位だったランキングに、2015年・2016年はヨガ・ピラティスが1位、2017年は2位と毎年上位にランクインしており、ピラティスに対する関心の高さがうかがえます。
2022年現在においても、ヨガ・ピラティスがまとめて5位に位置しており(
参照:大人になって始めた「習い事」、一番人気は? )以前高い人気を維持しております。
人気が上昇する中で、同時に「ピラティスインストラクター」を目指す方も年々増加しております。
本記事ではそんなピラティスインストラクターになるために知っておきたいことを8つまとめました。
Contents
はじめに
記載内容は、必ずしも皆さんに当てはまるものではないと思います。
そして、既にインストラクターとして活躍されている方が、皆同じようにココで紹介する方法を行っているとは限りませんので、参考までにご一読下さいませ。
ピラティスインストラクターになるには、やはりインストラクター養成コースを受講するのが良いでしょう。
ピラティスは、ヨガとは異なり、独学・自己流のピラティスを指導されている方はほとんどいません。
ピラティスを効果的に学べるようにプログラムされたいくつかの団体が存在します。
ピラティスの資格には、マットを使用して行う「マットピラティス」と、
機械や道具を使用した「マシンピラティス」の資格があります。
「マットピラティス」「マシンピラティス」どちらも素晴らしいメソッドですが、
初めてピラティスを学ぶ、資格を取るのであれば、
まずは、資格の取得期間や費用面を考えてもマットピラティスがオススメです。
ピラティスをどれだけ修得できるかは個人差がありますが、スクール・講師の質によって 大きく変わります。
スタジオの一般クラスを体験したり、ピラティスインストラクターコースの説明会に参加するなど
担当者や講師に直接相談してみると良いでしょう。
ピラティスを仕事としてどのように成立させるのか?
漠然と捉えていた「インストラクターの仕事」ついて詳しく見ていきましょう。
ピラティスインストラクターになるために知っておきたい8つのこと
1.インストラクターの仕事とは?
インストラクターの仕事は、スタジオやフィットネスクラブ、
地域のカルチャースクールや公民館、レンタルスタジオ等を使用した自主開催の教室に来られる生徒様に、
安全に効果的なピラティスを指導することです。
そのために、しっかりトレーニングを受けて、知識や技術を学び、
また練習を続けて体得したピラティスを伝える必要があります。
上記の場所では、主にマットピラティス、グループレッスンが主流です。
指導する際には、まず時間設定に合わせ、目的と対象、難易度などを踏まえ、レッスンプログラムを作成します。
1レッスンの指導時間は45~60分が多いようです。
グループレッスンでは、まずウォーミングアップを行い、クラス内容に沿ったエクササイズを見せたり、
(声にによる指導)キューイングを行います。
また、ピラティスはパーソナル(個人セッション)で行うことも出来ます。
グループレッスンと異なり、1人1人の目的に合わせてプログラムを立ててマンツーマンで指導を行いますので、
効果が現れるスピードも早く、レッスン料はグループレッスンより少し高いですが、近年パーソナルの需要が伸びてきています。
グループでもパーソナルでも、レッスンで大切なのは、安全性です。
生徒に無理をさせて怪我をしてしまわないように細心の注意を払うことが大切です。
無理のない範囲で、自分の判断のもと行っていただくようにお声がけも忘れずに。
レッスンが終了したら、出来る限り生徒1人1人にお声がけをしてあげましょう!
2.インストラクターに適した人材像
インストラクターの仕事は、生徒とのコミュニケーションが大切になる仕事だと思います。
レッスンには、いろんな年齢や職業の方がいらっしゃいます。
相手に合わせ、わかりやすく伝えることが非常に重要です。
身振り、手振りを使いながら指導し、生徒が理解できるよう教え方に工夫をしながら説明をしなければなりません。
また、レッスンの運び方、指導の上手さが直接インストラクターやスクールの評価に繋がりますので責任重大です。
指導することだけに没頭するのではなく、できればスクールの運営面にまで気を配り、
生徒が多く集まるよう努めるのも仕事の内だといえるでしょう。
インストラクターを雇う企業側も、採用する際にはコミュニケーション能力の高さを見ています。
知識・スキルはもちろんですが、明るく楽しい講座を作り上げられる人を欲しがっています。
また、「ピラティスを通じて一人でも多くの人に健康になってもらいたい」
「身体の改善効果が高いピラティスを沢山の人に知ってもらいたい」など、
面接時に志望理由(こころざし)を明確に伝えるのも大切なことです。
3.お客様について考えてみましょう!
□What?(なに):ピラティスインストラクターになりたい。
□Why?(なぜ):きっかけや動機を考えてみましょう!
□Whom?(だれに):対象者はどような方ですか?
□How to?(プログラムの構築):対象者にどのようなレッスンを提供しますか?
□How much?(料金体系):チケット制や月謝制、ドロップインの価格は?
□Where?(どこで):どこで指導、活動しますか?
□When?(いつ):何時から活動を始めますか?
□How long?(期間):いつまで活動しますか?
それらの中でも、特にHow to?(プログラムの構築)についてはしっかり時間をかけて考えてみましょう。
皆さんがクラスを指導する、または自主開講する場合の「クラス構成」に多くの時間をかけ、
その為に時間を作らなければならないと思います。
参加動機を作る・・・
何をして??
どうなるの??
目標は??
タイトルでイメージ、興味を引けるか?
タイトルで期待した通りの内容説明か?
具体的に内容を説明できているか?
内容に応じた価値提供、参加費用は適切か?
価格が高いかな?と思ったら、価格を下げるのではなく、
「その価値に近づけるように内容をブラッシュアップさせる」という思考を持つようにしましょう。
営業する
「ぜひ来てね!」
「申し込み方法は○○です!」
「お支払方法は○○です!」
そもそもその生徒さんにとって良いものを提供しているので、自身をもってお薦めする事。
視野は大きく!!
ただ単にピラティスクラスを提供しているのではなく、
「ピラティスを通じて一人でも多くの人に健康になってもらいたい」という視点でお客様の役に立ちましょう!
4.ピラティスを仕事として捉える際に重要なこと
自分がしたいクラスを提供する(伝道師的発想:クラスに来たい方は参加すればいいという考え方)ではなく、
生徒の目的に合わせたクラスを提案し、その目的を達成したい生徒を集めることです。
(事前期待と顧客満足)
事前に目的を聞き出し、期待を抱きクラスに参加していただかないと顧客満足を得られません。
同じ目的をもった生徒を集めて、連帯感を生みだしましょう。
★共感の連鎖を生み出して、継続率を高める!
★その次は、その方同士が友達になれるようなクラスづくりを工夫していこう!
…というように工夫と努力を積み重ねることであなたの「ファン」を作っていきましょう。
5.宣伝方法
20年前は、雑誌に広告を載せる、チラシを配る、口コミ(お友達紹介)という宣伝方法があり、
今もそれらの方法を使用しますが、今やネットの時代です。
お客さんもホームページで近所のお店や口コミなどを探して来店されることも今や当たり前。
でも、お金はあまりかけたくないし、予算をかけてもどのぐらいの効果があがるのかわからないと宣伝にお金をかけるのをためらってしまいます。
そこで、今回は無料でお店を宣伝できるサイトやサービスをまとめてみました。
Instagramは、企業や有名人、ブランドなどユーザーの交流のために最も効果的なSNSです。
Instagramは主に画像を投稿し、その画像を見たユーザーがファンになってくれたります。
ですので自分のブランディングを形成するためには最も優れたツールで、必ず行っておきたい宣伝方法の一つです。
Instagramへ掲載
Googleマイビジネス
こちらは、Googleでのお店登録サービスです。
Googleの検索で出る地図にお店情報が掲載され、お店の詳細情報を表示することなどができます。
日本ではまだYahooで検索する方は多いですが、Googleでの検索もかなり多いのでGoogleマイビジネスに登録しておきましょう。
ビジネスの情報を Google に無料で掲載
ある程度お客さんが増えていれば、ツイッターでお店のお得な情報やクーポン、
イベントなどをツイッターでつぶやけば興味を持つお客さんの集客に活用することができます。
スタジオなどでは、ワークショップや今日のオススメのクラスなど日々の情報を発信するのもいいかもしれません。
twitterへ掲載
6.あなたがインストラクターとして活動するために
①売れない(お金が入ってこない)ことには、どうにもならないということ
いくら綺麗なスタジオを作ったとしても、いくら良いクラスを提供できてもお金がないと継続することが難しくなり、せっかく作っても倒産という残念な結果になるということです。
では、どうしたらよいでしょう?
②売れるスタジオを作る
売れるということは…
お客様側から見る:お客様=「購買意欲」×「お金」があるという条件をみたした時に売れる。
インストラクター側から見る:「お客様の購買意欲が湧く魅力的なクラス」ということ
③競争をしないことが望ましい
例えば…ピラティスの教室を開きました。
クラス構成、流派のメインをマットピラティスにしたとします。
立地は本町を選んだとして、本町駅周辺を検索すると、ピラティススタジオは3スタジオほどが同じ商圏に存在します。
その中で、マットピラティスの教室はこのうちおよそ1スタジオです。
他のスタジオと同じスタジオ運営すると、お客様はスタジオ選びに悩みますよね?
その時点で競争がはじまっています。
では、戦わずにスタジオ運営を行うにはどうしたらいいでしょうか?
④他にないということ=差別化を行う
差別化戦略と良く言いますが、自分らしさを発揮すると言った方がわかりやすいかも知れません。
他にない魅力あるスタジオをつくる。
同じ様なスタジオがあったとしても、お客様のニーズに合っていれば、あなたのスタジオをきっと選ぶでしょう。
7.ピラティスインストラクターとしての資源発掘
自分自身では認識できていなかったけど、よく考えてみると『ある!』と思います。
まず、資源とは、ざっくり、4つにわけられます。
昔から良く言われるのが、3つ『ヒト』『モノ』『カネ』
今は、+『情報』
『ヒト』とは、家族、協力者、関係者のことです。何といっても、家族の協力はかかせません。
家族の理解に加えて、協力者の存在が必要です。苦しい時に相談できる人がいれば、困難も乗り越えられるでしょう。
『モノ』とは、商品・サービスの魅力 その他自分が持っている自宅、設備、その他備品などです。
創業時に使えるものを一度洗いだす必要があります。
『カネ』とは、いわゆる自己資金をさします。
いくらの自己資金があるか明らかにして、不足分は家族からも含めて、借入を行うことが必要になります。
『情報』とは、事業を始める上での無形の財産を指します。
経験
専門知識・ノウハウ
特技など
ヨガインストラクターの資格は、資源で言うとこの「情報」になります。
また、ピラティスは柔軟なアイテムなので、ご自身の経験や特技等も合わせて、多くの無形財産を持ているといえるのでは。
ご自身の資源を考えよう!
家族の同意は得ており、協力してくれますか?
まだなら、どのようにして伝え、協力してもらう予定ですか?
事業を始めるに際して、本音で相談できる人、協力してくれそうな人はいますか?
現在自分が所有している自宅のほか、車、パソコン、ファックス、電話などの資産備品で、活動に活用できるものはありますか?
…など、具体的に考えてみましょう。
8.最終確認、準備しっかり行いましょう!
※お客様を想定する。
『ピラティス』が好きだから、それらに関連したビジネスを始めよう。
その気持ちはわかります。
ピラティスは、いろいろな種類がありますし、
お客様側にも「体幹を鍛えたい」「姿勢を良くしたい」「キレイになりたい」「ダイエットしたい」
など様々なニーズがあります。
①あなたのお客様はどんな人ですか?
※できるだけ具体的に書いてみてください。
ex)30代くらいの女性で、自然が好きで、山や海に出かけるのが好きな人
ex)キャリアウーマンで、日々仕事に明け暮れているため心身回復したい人
②あなたの想定するお客様は、あなたに何を解決して欲しいのでしょう?
※あなたは、何を提供すればお客様に満足を与えることができますか?
③社会に役立つことをしよう。
事業開始の動機を明確にするために、社会に何かしらの貢献が果せることを確認する必要があります。
いくらお客様の満足を満たすからといっても反社会的な事業を行うと事業が長続きしません。
あなたが行おうとしていることは、どのような点で社会のお役に立つことになるのでしょうか?
さいごに
最後までご一読いただきありがとうございました。
今回ご紹介できなかったピラティスインストラクターとして活動するの「売れるスタジオ作り」「競争をしないことが望ましい」なども、ご要望があれば今後ご紹介させていただきたいと思います。