ヨガインストラクターになるには

ヨガインストラクターになるには
まずは、時代背景から。
ヨガは約20年前から日本国内で話題になりだした健康体操の一種で、
バブル期の到来と共に若い女性を中心に流行しました。
けれども、バブル崩壊後の不況の波と一緒に流行も過ぎ去り、ヨガスクール、ヨガスタジオの数は減少傾向にありました。
しかし、数年前から再びブームに火がつき、
若い女性を中心に、現在では中高年の女性や男性にも習う人が増えています。

yogini
ケイコとマナブの「おケイコランキング」や「今後やってみたい習い事」のアンケート結果でも
過去10数年英会話が1位だったランキングに、2015年・2016年はヨガ・ピラティスが1位、2017年は2位と毎年上位にランクインしており、ヨガに対する関心の高さがうかがえます。

さて、ここから本題です。
記載内容は、必ずしも皆さんに当てはまるものではないと思います。
そして、既にインストラクターとして活躍されている方が、皆同じようにココで紹介する方法を行っているとは限りませんので、参考までにご一読下さいませ。

ヨガインストラクターになるには、やはりヨガインストラクター養成コースを受講するのが良いでしょう。
中には、独学で何年もかけて体得した自己流のヨガを指導されている方もいらっしゃいますが、
今日では、経験豊富なヨガインストラクターや時間をかけて体得されたヨガを効果的に学べるようにプログラムされたコースが多く存在します。

特に全米ヨガアライアンス認定のコースは、200時間もの長時間、ヨガの歴史や哲学、解剖学などを
深く学べるように構成された最も有名な資格なのでおすすめです。

ヨガをどれだけ修得できるかは個人差がありますが、スクール・講師の質によって 大きく変わります。
スタジオの一般クラスを体験したり、ヨガインストラクターコースの説明会に参加するなど
担当者や講師に直接相談してみると良いでしょう。

ヨガを教えるという事がどれほど素晴らしいことか、
仕事としてどのように成立させるのかなど
漠然と捉えていた「インストラクターの仕事」ついて詳しく見ていきましょう。

ヨガ&ピラティスインストラクター

ヨガインストラクターになるために知っておきたい9つのこと

1、ヨガインストラクターの仕事とは?
2、ヨガインストラクターに適した人材像
3、ヨガインストラクターの平均年収
4、お客様について考えてみましょう!
5、ヨガを仕事として捉える際に重要なこと
6、宣伝方法
7、あなたがヨガインストラクターとして活動するために
8、ヨガインストラクターとしての資源発掘
9、最終確認、準備しっかり行いましょう!


1、ヨガインストラクターの仕事とは?

ヨガインストラクターの仕事は、スタジオやフィットネスクラブ、
地域のカルチャースクールや公民館、レンタルスタジオ等を使用した自主開催の教室に来られる生徒様に、
安全に効果的なヨガを指導することです。

そのために、しっかりトレーニングを受けて、知識や技術を学び、
また練習を続けて体得したヨガを伝える必要があります。

ヨガを指導する際には、まず時間設定に合わせ、目的と対象、難易度などを踏まえ、レッスンプログラムを作成します。
1レッスンの指導時間は60~90分が多いようです。

ウォーミングアップを行った後、クラス内容に沿ったポーズを見せたり、
(声にによる指導)キューイングを行います。
また、クラス中は、ポーズの調整(アジャストメント)を行ったりします。
終盤には、クールダウン、シャヴァーサナや瞑想で終わるのが一般的です。

一番大切なのは、安全にヨガのクラスを行うことです。
生徒に無理をさせて怪我をしてしまわないように、またアジャストメントには細心の注意を払うことが大切です。
無理のない範囲で、自分の判断のもと行っていただくようにお声がけも忘れずに。

レッスンが終了したら、出来る限り生徒1人1人にお声がけをしてあげましょう!

2、ヨガインストラクターに適した人材像

ヨガインストラクターの仕事は特に生徒とのコミュニケーションが大切になる仕事だと思います。
ヨガの指導では、いろんな年齢や職業の生徒に対して正しいヨガの実践法を教えます。
その場合、相手に合わせ、わかりやすく伝えることが非常に重要です。

身振り、手振りを使いながら指導し、生徒が理解できるよう教え方に工夫をしながら説明をしなければなりません。
また、インストラクターの講義の運び方、指導の上手さが直接スクールの評価に繋がりかねないのも、
ヨガインストラクターという仕事の特徴です。

指導することだけに没頭するのではなく、スクールの運営面にまで気を配り、
生徒が多く集まるよう努めるのも仕事の内だといえるでしょう。

インストラクターを雇う企業側も、採用する際にはコミュニケーション能力の高さを見ています。
知識・スキルはもちろんですが、明るく楽しい講座を作り上げられる人を欲しがっています。
また、「ヨガを通じて一人でも多くの人に健康になってもらいたい」
「美容促進だけでなく、朗らかで健康的な生活を送ってもらえるよう指導していきたい」など、
面接時に志望理由(こころざし)を明確に伝えるのも大切なことです。
yoga-inst1

3、ヨガインストラクターの平均年収

塾や予備校、パソコンスクールなどとは違って、いわゆる「大手」と呼ばれるヨガスタジオは国内には数社しか存在しません。
業界の特徴としては、中規模から小規模のスタジオが全国各地に点在していて、
運営する企業の業績や規模によってヨガインストラクターに支払われる報酬が異なります。

その年収を平均すると、およそ300万円前後といったところですが、
少しでも報酬をアップさせるためにはどうすればよいかについても少し説明していきましょう。

ヨガインストラクターは、企業との契約で、個人的にインストラクターの仕事をこなす場合が多く(個人事業)、
一般的に「講義1本あたりいくら」という形で報酬を得ることになります。
つまり、多く稼ぐためには、1本でも多く講義を持つことが報酬アップの近道になります。

1レッスン(60分~75分)でもらえる報酬は、経験やスタジオ規模にもよりますが、3,000円~5,000円が相場です。
スタジオで長く働けば働くほど給与がアップするということではなく、クラスの実績や人気度などによって昇給(フィー交渉)が目指せます。
また、特別クラスやワークショップなどを企画し、内容が良ければスタジオと共催で有料講座を開催し、
通常クラス以外の歩合報酬(売上の50%~70%)を得ることで収入アップに繋がります。

将来的に自分のスタジオを開業し、さらに高収入をあげることも夢ではありません。
ヨガインストラクターとして指導スキルを磨き、学び続け
たくさんの生徒から慕われるようなインストラクターになれば収入もどんどん上がっていきます。

4、お客様について考えてみましょう!

□What?(なに):ヨガインストラクターになりたい。

□Why?(なぜ):きっかけや動機を考えてみましょう!

□Whom?(だれに):対象者はどような方ですか?

□How to?(プログラムの構築):対象者にどのようなレッスンを提供しますか?

□How much?(料金体系):チケット制や月謝制、ドロップインの価格は?

□Where?(どこで):どこで指導、活動しますか?

□When?(いつ):何時から活動を始めますか?

□How long?(期間):いつまで活動しますか?

それらの中でも、特にHow to?(プログラムの構築)についてはしっかり時間をかけて考えてみましょう。
皆さんがクラスを指導する、または自主開講する場合の「クラス構成」に多くの時間をかけ、
その為に時間を作らなければならないと思います。

参加動機を作る・・・

何をして??
どうなるの??
目標は?? 

タイトルでイメージ、興味を引けるか?


タイトルで期待した通りの内容説明か?
具体的に内容を説明できているか?

内容に応じた価値提供、参加費用は適切か?

価格が高いかな?と思ったら、価格を下げるのではなく、
「その価値に近づけるように内容をブラッシュアップさせる」という思考を持つようにしましょう。

営業する

「ぜひ来てね!」
「申し込み方法は○○です!」
「お支払方法は○○です!」

そもそもその生徒さんにとって良いものを提供しているので、自身をもってお薦めする事。
視野は大きく!!

ただ単にヨガクラスを提供しているのではなく、
「ヨガを通じて一人でも多くの人に健康になってもらいたい」という視点でお客様の役に立ちましょう!

5、ヨガを仕事として捉える際に重要なこと

自分がしたいクラスを提供する(伝道師的発想:クラスに来たい方は参加すればいいという考え方)ではなく、
生徒の目的に合わせたクラスを提案し、その目的を達成したい生徒を集めることです。
(事前期待と顧客満足)


事前に目的を聞き出し、期待を抱きクラスに参加していただかないと顧客満足を得られません。
同じ目的をもった生徒を集めて、連帯感を生みだしましょう。

★共感の連鎖を生み出して、継続率を高める!
★その次は、その方同士が友達になれるようなクラスづくりを工夫していこう!

...というように工夫と努力を積み重ねることであなたの「ファン」を作っていきましょう。

pila-mini

6、宣伝方法

20年前は、雑誌に広告を載せる、チラシを配る、口コミ(お友達紹介)という宣伝方法があり、
今もそれらの方法を使用しますが、今やネットの時代です。
お客さんもホームページで近所のお店や口コミなどを探して来店されることも今や当たり前。
でも、お金はあまりかけたくないし、予算をかけてもどのぐらいの効果があがるのかわからないと宣伝にお金をかけるのをためらってしまいます。
そこで、今回は無料でお店を宣伝できるサイトやサービスをまとめてみました。

Googleプレイス

こちらは、Googleでのお店登録サービスです。
Googleの検索で出る地図にお店情報が掲載され、お店の詳細情報を表示することなどができます。
日本ではまだYahooで検索する方は多いですが、Googleでの検索もかなり多いのでGoogleマイビジネスに登録しておきましょう。
ビジネスの情報を Google に無料で掲載
Googleマイビジネに登録する

FaceBookページ

FaceBookページは、企業や有名人、ブランドなどユーザーの交流のために作成・公開されるFaceBookの機能の1つです。
このFaceBookページでお店の宣伝や交流などができます。
クーポンを発行したり、お客さんと交流を図る店舗が売上を伸ばす事例などが多くあります。
FaceBookページへ掲載
facebookpage

twitter

ある程度お客さんが増えていれば、ツイッターでお店のお得な情報やクーポン、
イベントなどをツイッターでつぶやけば興味を持つお客さんの集客に活用することができます。
スタジオなどでは、ワークショップや今日のオススメのクラスなど日々の情報を発信するのもいいかもしれません。
twitterへ掲載
ツイッターで日々の情報を発信

お店のミカタ

お店の情報と写真だけで、スグに簡易なホームページができるリクルートのサービスです。
パソコン用、スマフォ用、携帯用のホームページが同時に作成できるので便利です。
作成された情報は「街のお店情報」に無料で掲載されます。
お店のミカタへ掲載
omisenomikata

無料ブログ

お店のホームページを自分で作るのは、ある程度の知識がいるので最初はかなり敷居が高いですが、
ブログの場合は、文字や写真を日記間隔で打てるので慣れてしまえば簡単に使いこなせます。
大手のブログサイトは無料で利用できる上に、記事をあげれば検索エンジン対策をしなくともある程度の人が見てくれるのでブログを活用していくのもいいでしょう。

7、あなたがヨガインストラクターとして活動するために

基本のキ まずはあたりまえのことをお話したいと思います。
これは、スタジオや教室に限らず、すべての業種の起業・創業に言えることです。

①売れない(お金が入ってこない)ことには、どうにもならないということ


いくら綺麗なスタジオを作ったとしても、いくら良いクラスを提供できてもお金がないと継続することが難しくなり、せっかく作っても倒産という残念な結果になるということです。
では、どうしたらよいでしょう?

②売れるスタジオを作る

売れるということは...
お客様側から見る:お客様=「購買意欲」×「お金」があるという条件をみたした時に売れる。
インストラクター側から見る:「お客様の購買意欲が湧く魅力的なクラス」ということ

③競争をしないことが望ましい

例えば…ピラティスの教室を開きました。
クラス構成、流派のメインをマットピラティスにしたとします。
立地は本町を選んだとして、本町駅周辺を検索すると、ピラティススタジオは3スタジオほどが同じ商圏に存在します。
その中で、マットピラティスの教室はこのうちおよそ1スタジオです。
他のスタジオと同じスタジオ運営すると、お客様はスタジオ選びに悩みますよね?
その時点で競争がはじまっています。
では、戦わずにスタジオ運営を行うにはどうしたらいいでしょうか?

④他にないということ=差別化を行う

差別化戦略と良く言いますが、自分らしさを発揮すると言った方がわかりやすいかも知れません。
他にない魅力あるスタジオをつくる。
同じ様なスタジオがあったとしても、お客様のニーズに合っていれば、あなたのスタジオをきっと選ぶでしょう。


今回は、④の「差別化戦略」を考えてみよう! 
差別化できるものがあるとしたら、何があるのか考えてみましょう。

提供するサービスの差別化

スタジオなら、設備や道具などの充実などがこれにあたります。

品ぞろえによる差別化

インストラクターなら、指導できるスキルを身につける。
(マットピラティス、マシンピラティス、様々な道具を使用する、高齢者向けピラティス、パーソナルピラティス/個人セッション、マタニティピラティス...いろいろなピラティスの種類)を設けるなど

価格、コスト低減による差別化

低価格での提供は個人的におすすめしません。継続してクラスに参加していただけるように、クラスに様々な付加価値をもたせることを考えましょう。

売り方による差別化

ワンコイン、チケット制や月謝制、チケット最終使用時の次回チケット購入で割引など...

販売促進の差別化

ホームページ、FACEBOOK、ツイッターなどのツールから購入動機につながっていくということもあります。
お友達紹介割引キャンペーン、体験して頂いた方への入会特典や、会員様へイベントやワークショップなどの案内など…。

わかりやすく言い換えると、お客様に自社・自社商品を選んでいただく必然性を作り出すということです。

8、ヨガインストラクターとしての資源発掘

自分自身では認識できていなかったけど、よく考えてみると『ある!』と思います。
まず、資源とは、ざっくり、4つにわけられます。

昔から良く言われるのが、3つ『ヒト』『モノ』『カネ』
今は、+『情報』

『ヒト』とは、家族、協力者、関係者のことです。何といっても、家族の協力はかかせません。
家族の理解に加えて、協力者の存在が必要です。苦しい時に相談できる人がいれば、困難も乗り越えられるでしょう。

『モノ』とは、商品・サービスの魅力 その他自分が持っている自宅、設備、その他備品などです。
創業時に使えるものを一度洗いだす必要があります。

『カネ』とは、いわゆる自己資金をさします。
いくらの自己資金があるか明らかにして、不足分は家族からも含めて、借入を行うことが必要になります。

『情報』とは、事業を始める上での無形の財産を指します。

経験

専門知識・ノウハウ

特技など

ヨガインストラクターの資格は、資源で言うとこの「情報」になります。
また、ピラティスは柔軟なアイテムなので、ご自身の経験や特技等も合わせて、多くの無形財産を持ているといえるのでは。

ご自身の資源を考えよう!

家族の同意は得ており、協力してくれますか?
まだなら、どのようにして伝え、協力してもらう予定ですか?

事業を始めるに際して、本音で相談できる人、協力してくれそうな人はいますか?

現在自分が所有している自宅のほか、車、パソコン、ファックス、電話などの資産備品で、活動に活用できるものはありますか?
...など、具体的に考えてみましょう。

about-pilates-2

9、最終確認、準備しっかり行いましょう!

※お客様を想定する。

『ヨガ』が好きだから、それらに関連したビジネスを始めよう。
その気持ちはわかります。
ヨガは、いろいろな種類がありますし、
お客様側にも「きれいになりたい」「ダイエットしたい」「リラックスしたい」「自分と向き合う時間が欲しい」 など様々なニーズがあります。

①あなたのお客様はどんな人ですか?
※できるだけ具体的に書いてみてください。
ex)30代くらいの女性で、自然が好きで、山や海に出かけるのが好きな人
ex)キャリアウーマンで、日々仕事に明け暮れているため心身回復したい人

②あなたの想定するお客様は、あなたに何を解決して欲しいのでしょう?
※あなたは、何を提供すればお客様に満足を与えることができますか?

③社会に役立つことをしよう。
事業開始の動機を明確にするために、社会に何かしらの貢献が果せることを確認する必要があります。
いくらお客様の満足を満たすからといっても反社会的な事業を行うと事業が長続きしません。
あなたが行おうとしていることは、どのような点で社会のお役に立つことになるのでしょうか?


最後までご一読いただきありがとうございました。
今回ご紹介できなかったヨガインストラクターとして活動するの「売れるスタジオ作り」「競争をしないことが望ましい」なども、ご要望があれば今後ご紹介させていただきたいと思います。


yoga_banner0226
資料請求はこちら
yoga-side-trial